技術講座 一般
PSP排泄試験と濃縮試験
真重 文子
1
1東大病院中検
pp.70-71
発行日 1974年8月1日
Published Date 1974/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200547
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PSP排泄試験
phenolsulfonphthalein(phenol red,PSP)排泄試験は,1910年RowntreeおよびGeraghty1)により,初めて腎機能検査に導入された.以来毒性が低く検査が簡単で,15分排泄値が腎血漿流量(RPF)値と高い相関を示すことから,現在最も広く行われている腎機能検査のひとつである.
PSPを静注すると,その多くは血漿アルブミンとゆるく結合し,ほとんどが腎よりすみやかに排泄される.2〜3%は胆汁中に排泄されたのち,腸管から再吸収される2).尿中に排泄されたPSP量の94%は近位尿細管から分泌され,6%程度が糸球体から濾過される.
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