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編集後記
菅野 治重
pp.1202
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102261
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「検査と技術」の編集委員会では2008年の増刊号のテーマとして「生理検査」を取り上げました.本誌編集委員の永江学先生を中心に増刊号の編集員会を設け,内容を検討していただきました.「生理検査」を取り上げた理由は,「生理検査」は臨床検査技師の業務として現在最も期待されている領域であること,「生理検査」に関する知識と技術の習得が今後の病院検査室の臨床検査技師にとって必須となることなどの点を考慮したからです.
生理検査には,心電図や血液ガス分析など緊急検査として重要な検査があり,これらの検査はすべての臨床検査技師が実施できるように訓練しておく必要があります.また,呼吸機能や脳波なども依頼される機会が多い検査です.最近の科学技術の進歩によって,超音波検査,MRI,MRA,CT,内視鏡検査などの画像検査が急速に発展し,医療を大きく進歩させてきました.わが国の医療機関はこれらの新しい画像検査法を積極的に導入しており,今後,臨床検査技師の新しい業務となる可能性が高い領域です.特に超音波検査は健康診断や日常診療で要望される機会の多い検査であり,既に臨床検査技師の重要な業務となっています.「生理検査」は患者と直接接する検査が多く,患者とのきめ細かな対応が求められます.
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