今月の主題 生体リズム
技術―生体リズムと臨床検査
基準範囲と生体リズム
市原 清志
1
Kiyoshi ICHIHARA
1
1川崎医科大学検査診断学
キーワード:
日内リズム
,
日間変動
,
月経周期変動
,
季節変動
,
分散分析
Keyword:
日内リズム
,
日間変動
,
月経周期変動
,
季節変動
,
分散分析
pp.617-631
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904787
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
臨床検査の基準範囲を設定したり利用するうえで,日内・月内・年内の生体リズムを考慮すべき項目がある.日内では,血清鉄,総ビリルビン,無機リン,ACTH,コルチゾールなどで明瞭なリズムを認め,採血時間の許容範囲を明確にしておく必要がある.月内リズムは,女性の性腺関連ホルモン,CA125などで月経周期に一致して生じる.季節変動はカテコラミン,ビタミンDで認める.今後,これら項目で基準範囲の経時設定が求められるが,それに関連する生体リズムの解析法についても解説する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.