今月の特集2 血栓症時代の検査
扉
佐藤 尚武
pp.939
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103980
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高齢化社会を迎えたわが国では,心筋梗塞,脳梗塞,肺血栓塞栓症,術後血栓症などの血栓性疾患が,医療における大きな課題となっている.メタボリック症候群による動脈硬化・血管病変の増加によって,わが国はまさに血栓症の時代を迎えているといえよう.
今後は血栓性疾患に対する検査の重要性が増すと考えられることから,本特集を企画し,血栓性疾患の検査について,その現状をレビューしていただいた.止血・凝固検査は主として出血性疾患を対象に開発された経緯もあり,血栓症に関連した検査としてみると,まだまだ十分とはいえないのが現状である.一方で,検査において今後の発展が期待される分野でもあるともいえる.本特集が,その流れを促す一助となることがあれば,これに勝る喜びはない.
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