医学ごよみ
4月—April 卯月
木村 専太郎
1
1医療法人喜悦会那珂川病院
pp.415
発行日 1995年4月1日
Published Date 1995/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901500
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□4日 ジャクソン癲癇
英国の著名な神経学者ジャクソン(John Hughlings Jackson,1835〜1911)の誕生日である.彼は大脳の運動神経中枢の部分的損傷によりおこる筋肉の局所的な癲癇“focal epi-lepsy”を発表したが,これは後に“Jacksonian Epilepsy”(ジャクソン癲癇)と呼ばれるようになった.
ジャクソンは,ロンドンのレイコック(Thomas Laycock)の紹介で,フランスのパリに留学し,著名なブラウン・セカール(Charles Brown—Séquard,1817〜1894)に神経病理と神経臨床を学び,帰国後ハッチンソン病や3徴候,梅毒による歯の変形の記述で有名なハッチンソン(SirJonathan Hutchinson, 1828〜1913),スペンサー(Herbert Spen-cer)らの影響で,神経学の造詣を深めた.
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