特集 日本の病院
日本の病院の歴史と現状
自治体病院
尾口 平吉
1
1県立十日町病院
pp.49-53
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203534
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発祥
地方公共団体の経営する病院の発祥は,西洋医学の渡来とともに始まっている.佐賀の好生館,山形の済生館など今日においてもその名が示すように,病院の先駆者となったのである.その後青森などで見られるように,県立病院は主として県庁所在地に県の中央病院,あるいは中都市の市民病院として遂次設立されるとともに,東京都などにみられるように貧民救済病院としての自治体病院も設立されてきた.しかし,終戦時の昭和20年において,自治体病院の数は99病院にすぎなかった.
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