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—入院料値上の陳情—東京病院協会ニユース
pp.45
発行日 1950年9月1日
Published Date 1950/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200206
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7月4日総務委員会を開き社会保険診療費中入院料の改正が近く審査委員会にかけられる由之が研究を要するとの発言あり,7月10日病院協会の外日本私立結核療養所協会,日本精神病院協,会東京都医師会,並に都医務課の関係者の合同,意見交換会を開く,主たる意見は厚生省においては入院料22点乃至24点を希望し,その他の事情もあり入院料中食費に重点を置き給食なきものは従来通り10点にすゑ置きとの事なるも給食のみの値上げを明瞭にする事は病院と患者との摩擦を起す事多きのみならす他の病院施設サービス等不問に附することは病院管理上からもその改善をにぶらせ面白からずとし,殊に附添看護婦の労働基準法に依る配置寝具の貸与等には莫大の費用を要し到底医療法の完全実施を困難ならしむる点ありとの反対あり,尚充分の研究を要する事となつた。
7月13日病院協会理事会を開き前回の入院料点数問題に就て厚生省医務局よりも出席を乞い研究を進め入院料24点とし地方の事情により2点乃至10点の範囲において地方庁長官が増加し得る様規定し給食に関しては滋養価を以て示す事とし普通2400カロリーを支給する事但し2600カロリーを命令を以て支給する場合は26点とする事に決定。陳情する方法として各委員手分して,厚生大臣を始め各局長,社会保険医療協議会委員を訪問する事とした。
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