連載 リレーエッセイ 医療の現場から
アルビノ
石井 更幸
pp.471
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101199
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アルビノとは,メラニン色素が全くないか極端に少ない,という特徴を持つ人(動物も)のことです.そのため皮膚が白く,体毛が白や金髪で,眼は血液の色が透けて赤く見えたり青や褐色だったりと様々で,日本人等の有色人種では特に目立ちます.眼に色素がない(少ない)ために視力が出にくく,眼鏡などの矯正もなかなか効きません.
私は1973年に千葉で9人家族の家に三男として生まれました(私だけがアルビノ).生まれた私を見て母はとても驚いたそうです.面会に来た父も家族も親戚もです.
母が病院長の奥さんから言われたのが「こういう障碍のある子だからこそ,外に連れ出して様々な経験をさせ,多くの人と交流をさせてあげてください」ということ.この言葉を守って母は色々な場所に私を連れて行ってくれました.
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