AD Forum：小児アトピー性皮膚炎患者保護者アンケート調査

A Questionnaire for the parents of clildren with atopic dermatitis

要約

　皮膚科ないし小児科医療施設を受診した小児アトピー性皮膚炎患者の保護者にアンケート調査を行い，926名から回答を得た．抗ヒスタミン薬は全体の42.2%が服用していた．ステロイド外用薬は84.7%，非ステロイド外用薬は55.8%，保湿薬は81.2%の小児患者が使用しており，非ステロイド外用薬の使用割合は皮膚科より小児科が有意に高かった．98.9%の小児患者が自覚症状としてかゆみを訴えており，布団に入った時やお風呂上がりなどの体が温まったときにかゆみを感じる患者が多かった．食事指導は小児科受診患者のほうが受けている割合が高かった．アトピー性皮膚炎で困っていることとして「かゆみがあって集中できない」が一番多かったが，子どもの年齢によって悩む内容が異なっており，子どもの年齢が上がるほど「からかわれた」，「恥ずかしい」を挙げる割合が高かった．