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文献抄録
村岡
,
加賀山
pp.124
発行日 1949年3月10日
Published Date 1949/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200187
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婦人の排卵及妊娠時期決定に關する研究
Edmond J. Farris, Ph. D., Philadelphia,Pa.(From the Wistar Institute of Anatomy and Biology)1946年7月號.
排卵期決定法としては主觀的實驗は無價値であり,體温變動の如きは正確さ明瞭さに於て充分信頼するに足らず.ホルモン分析及腟脂膏法は其の結果の一致により各々が充分に價値があり,且正常月經周期に於ては一連の事實が定型的に現れることは確かであるが,排卵との密接な關係及的確實性といふ點からは周期中に起る向性腺ホルモンの峯が排卵期決定に最適である.然し從來の方法は充分正確でも又實地的でもなかつたが,私は客觀的且實際的な方法を提唱する.
實驗法:早朝被檢尿2ccを生後22-25日,體重30−50gの未熟雌大黑鼠2匹に皮下注射し.2時間後開腹して灰白色紙上で白光燈によりMunsell色調表と比較して卵災の充血を檢し.2匹4個の卵巣中,1つ以上が充分充血して居れば陽性とする.尿は冷藏庫に5週間保存し,或は凍結舶送しても試驗結果には影響しない.
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