Japanese
English
特集 発達障害と認知症をめぐって
地域における児童精神科医からみた高齢化
Aging Problems from the Viewpoint of a Child Psychiatrist in the Community
有賀 道生
1
Michio Ariga
1
1社会福祉法人青い鳥 横浜市東部地域療育センター
1Yokohama East Area Habilitation Center for Children, Yokohama, Japan
キーワード:
世代区分
,
life stage
,
認知症
,
dementia
,
知的障害
,
intellectual disability
Keyword:
世代区分
,
life stage
,
認知症
,
dementia
,
知的障害
,
intellectual disability
pp.187-193
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206006
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抄録 知的障害や重症心身障害,および自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害支援について,精神医療は生涯にわたり関与し続けるべきであるが,「児童・思春期精神医療」「老年期精神医療」といったライフステージ別に専門性が分断されているために支援の連続性が担保されにくくなっている。そのため認知症を中心とする高齢化した発達障害の精神医学的評価,診断そして治療においてはそれぞれの現場で暗中模索であり,今後医学的知見の積み上げが求められる。そのためにはライフステージごとにおける精神医学的課題と関連問題について,いかなる精神科医も特に発達障害と認知症については精神医療におけるcommon disorderとして認識する必要があり,そしてプライマリ・ケアでかかわれる「ジェネラリスト精神科医」の養成が急務であろう。
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