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編集後記
原田 英雄
pp.1282
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108730
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ERCPが大井,高木らによって開発されて以来13年,その発展ぶりを樹木の発育に例えれば,幹の順調な成長もさることながら,次々と立派な枝を張り出して見事な大木になりつつある.前号がERCPという幹の成長の記録とするならば本号はその幹から派生した枝の発育ぶりの記録と言えよう.
ERCP開発後数年のうちに内視鏡的膵液・胆汁採取法,内視鏡的乳頭切開術,胆道末端の内視鏡的機能検査法(感圧素子法・筋電図法),胆・膵管内視鏡検査法などの検討が次々と開始され,その後また数年のうちに内視鏡的胆・膵管内圧測定法,内視鏡的胆道ドレナージ法の検討が始められたが,その発展ぶりは真に目をみはるものがある.乳頭切開術,胆道ドレナージ法のごとく改良を重ねて,既に臨床の場で重用されているものもあるし,膵液・胆汁採取法,胆道末端機能検査法,胆・膵管内圧測定法,胆・膵管内視鏡検査法のごとく臨床応用を目指して研究中のものもある.これらのほとんどのものの開発がわが国で着手されたことは誇りとしてよいであろう.
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