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WHOニユース
曾田 長宗
1
1国立公衆衛生院
pp.59-61
発行日 1957年11月15日
Published Date 1957/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201901
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ソ連WHOに帰る
ソ連USSRは,第二世界大戦の後,保健,衛生に関する国際協力を担当する国連の専門機関としてWHOが創設される際,積極的にこれに参画し,1948年3月に正式加盟国となつたのである。その後WHOの運営につき飽きたらないものがあつたらしく,1949年2月以来,WHO関係諸会議に参加せず,分担金の支払も行わなかつた。WHO総会は,あえてこれを加盟国名簿から除かず当分の間非活動加入国Inactive memberとして,他日の復帰を期待することとした。
保健,衛生上の国際協力には,イデオロギーの相違など問題にならないし,真の技術的提携がなければ,充分な成果も挙がらないので,加盟各国から切なる希望もあり,1956年の銘9回世界保建会議の決議によつて非活動期間の分担金の処理方針も見当がついたので,いよいよソ連邦は再びWHOの正式メンバーとして,復帰するに到つた。
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