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統計の頁
pp.47-50
発行日 1950年7月15日
Published Date 1950/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200685
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腸チスパラチフスの統計
腸チフス,パラチフスの流行季に入つた。終戰後諸般の公衆衞生對策が奏効して腸,パラの罹患率,死亡率が著者に低下したといわれ,クロロマイセチンその他の化學療法剤が今迄手のつかなかつた腸・パラの治療の面に登場し,非文明病の一つといわれる本症を完全に封殺する時も近い感じがする。しかし油斷はできない。淺間の腸チフス集團發生や豊島病院事件のような事が時々起るならば監視の手をゆるめ,豫防對策を怠ることを戒めなければならない。
昨今の腸・パラの罹患や死亡の状況はどうなつているのであろうか。ここに腸・パラに關する新しい統計資料を提供し,その動向と現状をお傳えしたい。
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