増大号 超音波検査のパニック所見—いま知りたい、チェックポイントと緊急性
8章 体表エコー領域:緊急所見・準緊急所見
急性化膿性甲状腺炎
大下 真紀
1
1隈病院臨床検査科生理機能検査室
キーワード:
急性化膿性甲状腺炎
,
AST
,
亜急性甲状腺炎
,
SAT
,
甲状腺未分化癌
,
下咽頭梨状窩瘻
Keyword:
急性化膿性甲状腺炎
,
AST
,
亜急性甲状腺炎
,
SAT
,
甲状腺未分化癌
,
下咽頭梨状窩瘻
pp.508-513
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700040508
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はじめに
超音波検査のパニック所見とは緊急に対応すべき異常所見のことであり,“直ちに報告/処置すべき緊急所見”と“速やかに報告/処置すべき準緊急所見”に層別化されている.これらの所見に遭遇した臨床検査技師は速やかに担当医師へ報告・確認を依頼する必要がある.これによって医師による迅速な診断が可能となり,患者は適切な治療を早期に受けることができる1).
急性化膿性甲状腺炎(acute suppurative thyroiditis:AST)は比較的まれな疾患であるが,適切な治療が遅れると重篤な経過をたどる可能性があるため,早期診断が極めて重要である.本稿では,ASTにおける超音波検査の観察ポイントについて解説するとともに,鑑別すべき疾患についても述べる.

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