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腹膜透析入門 増補版

これで安心!PDライフ

腹膜透析入門 増補版
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筆頭著者 川口 良人 (監)

東京医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年6月18日

ページ数 268

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-88563-232-7

印刷版発行年月 2014年6月

DOI https://doi.org/10.24479/9784885632327

書籍・雑誌概要


目次

序:本書のねらい

初版の「推薦の序」:CAPDの今後の展開

1 慢性腎不全とは
 1.腎臓はどこにあって,どのような形をしているか?
 2.保存期慢性腎不全と末期慢性腎不全
 3.保存期慢性腎不全の治療
 4.透析療法はいつ始めればよいか?
 5.末期慢性腎不全の治療法
 6.血液透析と腹膜透析
 7.腹膜透析をいったん始めると将来この治療を続けなければならないのでしょうか
 8.腹膜透析(CAPD)の合併症
  1)出口感染・トンネル感染・腹膜炎
  2)カテーテル機能異常
  3)その他

2 CAPDの選択
 1.治療方法の選択のために参考にすること
 2.選択から開始(入院,退院)までのスケジュール
 3.腹膜透析(PD)導入に際し必要なもの
 4.入院期間
 5.高齢者の腹膜透析
 6.高齢者PDの実態:高齢者腹膜透析研究会の報告から
 7.糖尿病性腎症の腹膜透析
 8.小児の腹膜透析
 9.患者さんご自身による選択への足がかりとするための導入事例紹介

3 腹膜透析(PD)の方法
1.腹膜カテーテルの植え込み
1)麻酔
 2)カテーテル挿入術
 3)SMAP
4)腹腔鏡法
2.日常生活としてのPD
   バッグ交換の実際
3.QOLを損なわないPD療法の選択
 1)透析液の交換時刻
 2)透析液の交換回数と透析液量
 3)サイクラー(自動腹膜灌流装置)を用いたAPD
4.腹膜透析液の種類と特徴
5.腹膜透析(PD)のシステム
1)システムの構成
 2)接続方法の特徴・種類
 3)システムの分類

4 腹膜透析(PD)ライフをどう過ごすか
 自己管理,日々のやるべきこと
  1)清潔と不潔
 2)カテーテルケア
  3)入浴,シャワー
  4)カテーテルケアの便利情報
 5)透析液と器材の準備,管理,宅配
 6)廃棄物の処理
 7)外来受診の留意点
  ①検査データについて
   ②自己管理の要点
  ③記録ノート(腹膜透析手帳)
  ④残存腎機能
 8)就学・就労
 9)服装,住居
 10)休息,睡眠,たばこ,酒,嗜好品
 11)性生活
 12)運動
 13)旅行
 14)災害時(PD器材,薬液,食事,飲水など)
 15)CAPDは海外旅行に適した治療法です
  16)服薬(くすりの話)

5 異常と感じたら
 1.排液の混濁
 2.PD関連感染症
 1)緑膿菌による出口部感染
 2)出口変更術による治療
 3)遷延性・反復性腹膜炎患者に対するPDカテーテルの入れ替え手術
 4)治療抵抗性CAPD腹膜炎への工夫
 5)大腸ポリープ切除後の腹膜炎
 6)黄色ブドウ球菌による重症腹膜炎
 7)急性胸水貯留と皮下トンネルMRSA感染症合併をどう克服するか
 3.血性排液
 4.腹痛・下痢・発熱
 5.PDのカテーテル関連感染トラブル
 6.注液・排液時の腹痛
 7.注液・排液不良
 8.液漏れ
 9.カテーテルアダプターのゆるみ,はずれ
 10.チューブやコネクターの亀裂,損傷
 11.透析液の誤使用
 12.器材の不備・異常
 13.APD装置のトラブル
 14.透析液バッグ交換時の操作ミス
 15.接続チューブ汚染
 16.体重が増えたとき,減ったとき
 17.腹膜透析と血圧変動
 18.カリウム異常による自覚症状
 19.腹膜透析効率

6 食 事
1.食事療法の重要性
2.食事療法の実際―具体的にどうすれば良いか―

7 くすり(内服薬,注射薬)
1.腎不全の薬物治療上の注意点
2.保存期腎不全から腹膜透析までの導入・維持期の薬物療法
3.処方薬が変更となるタイミングとその理由
4.非常時・災害時の注意点

8 もっとスッキリするための資料置き場
1.日本の末期慢性腎不全治療はどのような状況にあるか
  1)透析療法
 2)腎移植
2.腹膜透析の現況
 1)普及率
 2)継続率
3.まさかのために備えるべきこと

9 腹膜透析開始時の注意点
 医療費と福祉制度の利用

●コラム
1.腹膜透析として用いる腹膜はどのような特徴をもっていますか?水分・電解質・尿毒症毒素はどのようにして移動しますか?
2.難治性腹水,遺伝性楕円赤血球症,腹壁瘢痕ヘルニアなどをもつ人の腹膜透析療法
3.横隔膜交通症例の経験
4.腹膜透析を受けていた人の後腹膜鏡下腎摘除術について
5.CAPD患者の冠動脈血行再建術
6.原発性アミロイドーシス患者における腹膜透析
7.腹膜透析の実施と患者の性格
8.CAPD患者さんの心理分析ツールにはどのようなものがありますか?
9.高齢者PDを成功させるための地域連携
10.腹部大動脈瘤のためにグラフト置換術を実施した症例における腹膜透析
11.腹膜炎・腹部外科手術の既往を有する症例の腹膜透析
12.ヘパリン起因性血小板減少症と腹膜透析
13.低体重児における自動腹膜透析(Automated PD:APD)
14.HDからCAPDへの移行に伴い残腎機能が戻った症例
15.嘔吐のため入退院を繰り返すHD患者にPDを導入したところ在宅生活が続けられるようになった症例
16.超短期腹膜透析導入法
17.PDカテーテルにおける注液排液時間の研究
18.腹腔鏡を用いたカテーテル挿入術とSMAP法の併用
19.上腹部カテーテル出口(Upper Abdominal Exit:UAE)の利点
20.骨盤腔(ダクラス窩)にカテーテル先端を挿入できなくても腹膜透析はできますか?
21.出口部ケアのストラテジー
22.出口部ケアの実例
23.患者個々の身体保清の習慣に合わせたカテーテル出口部ケア
24.出口部のスキンケアと消毒薬
25.ピンホールを生じたカテーテル修復の実例―APDコイル使用の有用性―
26.よりよいカテーテル出口部の維持
27.入浴困難な高齢腹膜透析患者の出口部ケア
28.出口部の水道水洗浄の有用性
29.体重コントロール不良患者の水分管理に対するセルフケアの工夫
30.カテーテル先端部のまれな位置異常の実例
31.PDカテーテル造影
32.腹腔鏡下CAPDカテーテル修復法
33.家庭血圧の重要性
34.エクストラニール®の使用法
35.CAPD・HD併用療法
36.CAPD導入期の栄養管理
37.腹膜透析患者さんの栄養評価
38.栄養管理における栄養出納表の有用性
39.腹膜透析患者さんの骨とカルシウム摂取量
40.小児腹膜透析患者さんの長期栄養ケア
41.高齢腹膜透析患者さんの栄養サポート
42.腹膜透析患者さんの経管栄養
43.胃瘻を有する血液透析患者さんへの腹膜透析患者さんの栄養サポート
44.腹膜透析患者さんにおける二次性副甲状腺機能亢進症に対するビタミン治療
45.PDの地域ネットワークを作るにはどのようなコンセプトが必要ですか?
46.介護保険を上手に使うにはどうすればいいですか?
47.超高齢腹膜透析患者に対するAPD在宅管理に向けての援助の実際は?
48.夫婦二人暮らし,独居,身近なキーパーソンが不在の高齢者のPD療法にはどのような支援施設が必要か?
49.高齢者腹膜透析患者への訪問看護ステーションを利用した在宅支援―地域医療連携室はどうしていますか
50.訪問看護ステーションをどう利用するか
腹膜機能評価法
51.NAVI LightTMを用いた腹膜機能の評価
52.PETによる腹膜機能の評価
53.腹膜中皮細胞とEPS予防のためのPD中止アルゴリズム
54.腹膜細胞パラメータ
55.排液マーカーMMP-2の異常値と腹膜機能
56.血液透析移行への参考マーカー
57.腹膜透析患者の残存腎機能―血液透析との比較

●患者さんのためのワンポイント・アドバイス
1.腎機能が低下あるいは消失した時,どのようにすればよいのでしょうか?
2.腹膜透析を行っていても腎移植を受けられますか?
3.どのような透析療法を選べばよいのでしょうか?
4.自分の性格と透析療法の選択
5.腹膜透析で得られる利便性
6.自己透析のもつ意味
7.素晴らしい透析ライフを得るために,「敵を知り,己を知らば百戦危うからず」
8.PD患者さんにおける尿排泄の意味
9.腹膜透析患者さんと運動
10.完全排液を行う意味について
11.適正透析って何?
12.“腹膜をいたわる”腹膜透析の可能性
13.長生きするための自己管理の重要性
14.腹膜透析をより長期に安全にできるように―今,行われている研究の紹介,研究者の熱い想い―
15.食事・水分制限の誤解
16.よく動き,よく食べる!〜活動的なPDライフを〜

索引