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大腸疾患NOW 2014 Stage IV大腸癌/炎症性腸疾患

大腸疾患NOW 2014  Stage IV大腸癌/炎症性腸疾患
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筆頭著者 杉原 健一 (編集主幹)

日本メディカルセンター

電子版ISBN 978-4-88875-907-6

電子版発売日 2017年2月15日

ページ数 198

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-88875-263-3

印刷版発行年月 2014年1月

DOI https://doi.org/10.19020/9784888752633

書籍・雑誌概要

大腸癌に対する化学療法では最近の十数年に,強力な腫瘍縮小効果・腫瘍増大抑制効果が得られるようになり,切除不能大腸癌症例においても長期生存が得られるようになり,Stage IV大腸癌に対する治療方針においてパラダイムシフトが起こっている.Stage IV大腸癌の治療方針の整理を試みた.Stage IV大腸癌の大部分を占める血行性転移に関しても,新しい概念が導入され,転移機序に関する新たな考えが提唱されている.

目次

【テーマ1】 StageⅣ大腸癌―転移のメカニズムと治療方針をめぐって

■1.大腸癌肝転移の画像診断
 Ⅰ.大腸癌肝転移に対する診断モダリティーの選択
 Ⅱ.化学療法の効果判定

■2.大腸癌転移のメカニズム
1)大腸癌の転移機構
 Ⅰ.PagetのSeed and soil説
 Ⅱ.Ewingのmechanical-anatomical theory
 Ⅲ.転移形成の多段階ステップ
 Ⅳ.ケモカインによる転移臓器選択性
 Ⅴ.癌細胞による正常細胞利用
 Ⅵ.癌幹細胞(Cancer stem cell;CSC)
 Ⅶ.循環腫瘍細胞(Circulating tumor cells;CTCs)
 Ⅷ.前転移性微小環境(pre-metastatic niche)
 Ⅸ.microRNAs(miRNAs)と転移

2) Circulating tumor cells(CTC)
 Ⅰ.血行性転移とCTC
 Ⅱ.CTC測定法
 Ⅲ.CTCの特徴
 Ⅳ.CTCの臨床的意義

■3.StageⅣ大腸癌の治療方針
1)遠隔転移巣が切除不可の場合の原発巣切除の意義
 I.大腸癌治療の問題点
 Ⅱ.治癒切除不能Stage Ⅳ大腸癌に対して原発巣切除を考慮する場合の目的
 Ⅲ.原発巣切除に生存期間延長効果があるとした場合のメカニズムは?

2)切除可能肝転移の治療方針
 Ⅰ.拡大する切除適応と治療成績
 Ⅱ.補助化学療法
 Ⅲ.術前化学療法をめぐる新たな問題
 Ⅳ.同時肝転移症例に対する治療戦略
 Ⅴ.手術
 Ⅵ.切除適応拡大への手技
 Ⅶ.低侵襲治療

3)切除可能肝・肺同時転移の治療方針
 Ⅰ.大腸癌肝転移および肺転移の頻度
 Ⅱ.大腸癌肝肺同時転移の治療成績
 Ⅲ.大腸癌肝肺同時転移症例の治療経過
 Ⅳ.大腸癌同時性肝肺転移症例の治療戦略

4)大腸癌肝転移に対するConversion therapy
 Ⅰ.切除不能進行・再発大腸癌に対する化学療法
 Ⅱ.大腸癌肝転移に対する治療成績のデータ
 Ⅲ.切除可能肝転移に対する補助化学療法,周術期化学療法
 Ⅳ.conversion therapy

5)切除不能進行・再発大腸癌に対する化学療法のレジメン選択のコンセプト
 Ⅰ.レジメン選択
 Ⅱ.一次治療
 Ⅲ.二次治療
 Ⅳ.三次治療以降

6)原発巣および遠隔転移巣切除後の補助療法
 Ⅰ.肝転移根治切除後補助療法
 Ⅱ.肺転移根治切除後補助療法
 Ⅲ.腹膜播種巣根治切除後補助療法
 Ⅳ.術前・術後補助療法

7)腹膜播種の治療
 Ⅰ.腹膜偽粘液腫
 Ⅱ.大腸癌腹膜播種(腹膜転移)
 Ⅲ.今後の展望

大腸癌研究会 研究成果より・優秀発表賞
■肺転移の予後因子に基づいた肺転移分類の検証のための多施設アンケート調査
■大腸癌壁深達度の判定基準(プロジェクト研究)
■結腸癌術後補助療法における高齢者の有害事象の特徴―【ACTS-CC trial】安全性の年齢別解析の結果から
■切除不能・困難な大腸癌肝転移に対するoxaliplatin併用抗癌剤治療の効果・切除率・切除例の検討
■大腸手術における自家表皮細胞シートを用いた組織再生―縫合不全の予防に向けて

【テーマ2】 炎症性腸疾患――最新の話題と診断ピットフォール
■1.Biological Eraにおけるクローン病の外科治療の現状と今後の課題
 Ⅰ.クローン病の手術率
 Ⅱ.術後合併症のリスク
 Ⅲ.術後再発の評価
 Ⅳ.術後再発予防

■2.潰瘍性大腸炎における炎症と癌化
 Ⅰ.Inflammatory Mediators
 Ⅱ.Genetic Alteration
 Ⅲ.Epigenetic Modulation

■3.粘膜修復の意義
 Ⅰ.腸管上皮の役割
 Ⅱ.検査方法の進歩
 Ⅲ.クローン病と粘膜治癒
 Ⅳ.潰瘍性大腸炎(UC)と粘膜治癒
 Ⅴ.今後の課題

■4.炎症性腸疾患のバイオマーカー
 Ⅰ.血清CRP
 Ⅱ.カルプロテクチン
 Ⅲ.潰瘍性大腸炎患者における便潜血検査と粘膜治癒との関係
 Ⅳ.薬物血中濃度・代謝産物濃度からみた免疫調節薬・抗体製剤の治療戦略
 Ⅴ.ANCA,ASCA
 Ⅵ.バイオマーカーとしてのサイトカイン測定の意義

■5.炎症性腸疾患と妊娠出産

■6.症例から学ぶ―内視鏡検査にて潰瘍性大腸炎と診断され,病理診断上別の疾患とされた症例
 a.潰瘍性大腸炎関連疾患;IgG4腸炎
 b.家族性地中海熱関連消化管病変
 c.後天性免疫不全症候群(AIDS)に合併したCMV腸炎
 d.感染性腸炎が疑われる症例
 e.非典型的な内視鏡所見を伴った潰瘍性大腸炎の1例
 f.関節リウマチ(RA)に続発したアミロイドーシス
 g.類上皮肉芽腫によりクローン病と診断できた1例
 h.病理学的視点からのまとめ
 i.内視鏡所見からのまとめ

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