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患者の声から理解する 心房細動診療の見方・考え方

患者の声から理解する 心房細動診療の見方・考え方
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筆頭著者 西原 崇創 (著)

東京医科大学八王子医療センター循環器内科

三輪書店

電子版ISBN

電子版発売日 2019年3月18日

ページ数 174

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-89590-582-4

印刷版発行年月 2016年12月

DOI https://doi.org/10.18937/9784895905824

書籍・雑誌概要

患者にとっての、最適で、最良の医療をするために

『これから血液サラサラの薬はどうするんですか?また出血しちゃうじゃないですか ? 出血するために薬を飲んでるみたいになりますよね』 
そんなことを患者さんに言われたらどう説明しますか ?
 
心房細動はその原因も最適な治療法もいまだ不明なことも多い。だからこそその人にとっての最良の医療を行うには、心房細動に関する確かな知識に裏打ちされた診療指針と、患者さんの声を聴き、思いに寄り添う診療が大切となってくる。
心房細動を初めて発症した患者の視点から書かれた物語と心房細動診療の最新知識の解説を組み合わせた本書は診療の随所で、きっと読者の役に立つだろう。

目次

プロローグ

1.健診でみつかる
解説1 心房細動の発症頻度
  2-0心房細動の発症リスク
  2-1高血圧と心房細動
  2-2糖尿病・耐糖能異常と心房細動
  2-3肥満と心房細動
  2-4飲酒と喫煙と心房細動
  2-5睡眠時無呼吸症候群と心房細動
  3 心原性脳塞栓の予後
  4 抗凝固療法
コラム1 心房細動の症状

2.はじめてかかった医者
解説5 DOAC(NOAC)とワルファリンの作用機序の違い
  6 リスクの層別化
  7 心房細動の分類
  8 心房細動におけるアスピリンの脳梗塞予防効果は
  9 INRとワルファリンの管理基準
  10 ワルファリンにおけるTTRとINRコントロールの重要性
  11 ワルファリンの歴史
  12-1ダビガトラン
  12-2リバーロキサバン
  12-3アピキサバン
  12-4エドキサバン
コラム2 DAPT+抗凝固薬3剤併用時は出血リスクをしっかり考慮
   3 ワルファリンナイーブと抵抗性
   4 透析例での抗凝固療法(透析例では抗凝固療法は原則行わない)

3.そして専門病院へ
解説13 初めて発症したのではなく、初めて見つかった不整脈であるということ
  14 心エコー検査
  15 ホルター心電図
  16 低侵襲の検査でも十分な説明は必要か?
  17 基礎心疾患と抗不整脈薬の関係
  18 高血圧と脳卒中の関係
  19 アップストリームとは?
  20 ACE阻害薬とARB
  21 スタチン
  22 ω3系不飽和脂肪酸は心房細動を抑制するか?
  23 尿酸
  24 抗不整脈薬投与後の予後
  25 慢性期管理における心拍数コントロール(レートコントロール)の意義
  26 ジゴキシンとβ遮断薬
  27 電気的除細動
コラム5 医療者として患者に臨む姿勢
   6 心拍数コントロールとリズムコントロール
    (抗凝固療法を適切に行うと、リズムコントロールと心拍数コントロールとで予後に差はありません)
   7 抗不整脈薬の意義(ざっくりと言えば、抗不整脈薬は、QOLを高めるためにある)
   8 アミオダロン(心拍数コントロール薬としてのアミオダロンも覚えておこう)

4.仕事先での出来事
解説28 臨床試験における出血の定義
  29 HAS-BLEDスコア
  30 出血後の抗凝固療法の再開について
  31 抜歯などでは抗凝固薬はどうするか?
コラム9 重大な出血への対処(DOACは有用な薬剤ですが、出血への対処が今のところやっかいです)

5.そしてこれから
解説32 アブレーションの適応
  33 心房細動の起源としての肺静脈
  34 心房細動発生維持のメカニズム
  35 アブレーションの進歩
  36 アブレーションの合併症
  37 アブレーションの効果と予後
コラム10 左心耳閉鎖デバイス(抗凝固療法を長期適応できない脳卒中高リスク例に朗報)
   11 抗不整脈薬とIc flutter

エピローグ
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