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せん妄ハンドブック

せん妄ハンドブック
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筆頭著者 八田 耕太郎 (著)

順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学教授/順天堂大学医学部附属練馬病院メンタルクリニック科長

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2021年4月16日

ページ数 87

判型 B6変形

印刷版ISBN 978-4-498-22932-7

印刷版発行年月 2021年4月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498229327

書籍・雑誌概要

一般病院入院患者に頻発するせん妄は,転倒骨折のリスクや身体疾患の重症度を上げ,その後の生命予後に関わることが明らかにされている。本書は,病棟で日常的にせん妄患者と相対する研修医,常勤精神科医のいない病院.精神科リエゾン活動が活発でない病院の一般臨床医を読者にせん妄臨床のノウハウをわかりやすく解説する.

目次

Ⅰ.せん妄診療に必須の基礎知識

    1.せん妄の概念
    2.せん妄を惹起する病態
    3.神経科学的に推定される機序

Ⅱ.診療

 1.診察前に得たい情報
    1.依頼理由
    2.患者あるいは家族の診察の諾否
    3.年齢・性別
    4.入院日
    5.入院理由
    6.手術の有無と手術日・その内容
    7.依頼理由となった症状の詳細
    8.既往歴・併存症
    9.糖尿病の有無,HbA1c
   10.飲酒習慣とその量・最終飲酒日時
   11.常用向精神薬
   12.投与中の薬剤
   13.キーパーソン・家族の特徴
   14.発症前の認知機能,自律性
   15.バイタルサイン,SpO2の推移
   16.摂食量の推移
   17.最新のCRPおよび前値との比較
   18.eGFR,CKDなら腎透析の有無
   19.QTc
   20.頭部MRI/CT
   21.脳波の基礎活動・突発活動
   22.脳脊髄液の細胞数・蛋白濃度
 2.診察
  2-1. 患者へのアプローチ
  2-2. 診察時に確認すべき項目
    1.注意の障害・変動
    2.言動異常を呈したことの記憶
    3.見当識:年月日・場所
    4.近時記憶
    5.睡眠,睡眠覚醒サイクル
    6.言動異常の内容
  2-3. 診察の流れ
  2-4. せん妄の診断
    1.診断基準
    2.せん妄の活動型
    3.鑑別診断
 3.パターン別の介入法
  3-1. せん妄リスクのある不眠
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-2. 夜間せん妄を呈した患者の次の夜の予防対策
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-3. 日中もせん妄が遷延する場合
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-4. 低活動型せん妄
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-5. アルコール離脱症候群
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-6. 脳卒中,頭部外傷,脳炎に引き続く通過症候群
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-7. 認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-8. パーキンソン病やレビー小体型認知症の幻覚・妄想
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-9. レム睡眠行動障害
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-10. むずむず脚症候群
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-11. 後天性免疫不全症候群(AIDS)
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
  3-12. せん妄リスクのない不眠
    1.指示・plan
    2.上記のエビデンス
 4.経過観察のポイント
 5.身体管理
 6.いつまで介入を続けるか

謝辞
文献
索引