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内科初診外来 ただいま診断中!

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筆頭著者 鋪野 紀好 (著)

千葉大学医学部附属病院総合診療科

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2020年4月13日

ページ数 192

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-498-02086-3

印刷版発行年月 2020年4月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498020863

書籍・雑誌概要

本書では、内科の初診外来におけるコモンな症候や症状で診断が想起できない場合、どのような戦略的アプローチを行うべきかについて、Semantic Qualifier, 解剖学的アプローチ、Pivot and Cluster Strategyなど、具体的な診断戦略を挙げながら分析的かつ、わかりやすく解説。他の成書ではあまり扱わないテーマや手法による診断推論も展開され、研修医のみならず、専攻医〜指導医レベルの医師にとっても実践的に役立つ書となっている。

目次

目次

Part.1 診断推論のキホン
1.SQを使って臨床推論をしてみよう!
 1.SQとは
 2.SQの有用性
 3.診断が思いつかない時こそSQを活用する
 4.SQに置き換えてみよう!
 5.実際にSQで検索してみよう
 6.SQを立てる時のコツ

2.VINDICATE+Pで攻める!
 1.VINDICATE+Pとは?
 2.どういう時にVINDICATE+Pを使うのか?
 3.VINDICATE+Pのウィークポイントは?

3.解剖学的アプローチのコツ
 1.解剖学的アプローチとは?
 2.解剖学的アプローチでは再現性を持って解剖をあげること!
 3.解剖構造を想起し,そこを手がかりに鑑別をあげる!
 4.VINDICATE+Pとどっちがいいの?
 5.解剖学的アプローチが適しているのは

4.前向き推論と後ろ向き推論
 1.前向き推論と後ろ向き推論とは?
 2.後ろ向き推論の利点
 3.後ろ向き推論の欠点
 4.前向き推論の利点
 5.外来でしか前向き推論はトレーニングできないの?

5.system 1とsystem 2を使いこなす─dual process theory
 1.Dual process theoryとは?
 2.System 1とは?
 3.System 2とは?
 4.System 1とsystem 2の利点と欠点
 5.System 1とsystem 2を相補的に組み合わせる!

6.ピボット・クラスター戦略を活用しよう!
 1.Pivot and Cluster Strategy(PCS)とは?
 2.Pivot and Cluster Strategyのメリットは?
 3.ピボットとクラスターの距離を測るべし(disease map)
 4.正確にピボットするには?
 5.クラスターをおさえるには?
 6.クラスターを作ったら

7.疾患仮説を意識した病歴聴取をしよう!
 1.あなたはルーチンに病歴聴取をするのか?
 2.早期に疾患仮説を立てないと…
 3.早期に疾患仮説を立てるメリット

8.引き算診療による診断推論をマスターしよう!
 1.引き算診療とは?
 2.なぜ引き算診療なのか?
 3.事例を通じて引き算診療を学ぶ

9.小人探しで疾患を絞り込む!
 1.小人探しとは
 2.見逃せない疾患
 3.診断不明に陥りがちな疾患

10.問診から患者の日常生活を映像化(イメージ)せよ!
 1.あなたは問診をした時に,患者のイメージができるか?
 2.患者をイメージしながら問診するメリットは?
 3.どういった場面をイメージして問診するか?

11.患者受療行動を活用した診断推論
 1.患者受療行動とは?
 2.行動科学を知ろう!
 3.受療閾値を考えてみよう!
 4.受診頻度から重症度を判断する!
 5.Unusualな受療行動に要注意!

12.疾患仮説に基づく身体診察をしよう!
─Hypothesis Driven Physical Examination
 1.あなたは漫然と身体診察をしてないか?
 2.HDPEって何?
 3.事例からHDPEを考える
 4.HDPEの注意点

13.診断エラーとバイアス!
 1.診断エラーとは何か?
 2.診断エラーってそんなにあるの?
 3.診断エラーの要因は?
 4.情報収集,情報統合のエラーを回避するには?
 5.システムエラーとは?
 6.システムエラーの要因は?
 7.ケースの振り返り
 8.陰性感情のコントロールには?

14.器質疾患と心因性疾患を見極める!
 1.精神疾患の診断は器質疾患の除外ではない
 2.積極的によくある精神疾患を診断する
 3.器質疾患と精神疾患の見極めのポイントは?

15.ICTツールを使って適切な診断にたどり着こう!
 1.医学知識を詰め込むのはフルイ?
 2.どうやって検索するのか?

16.Difficult Patientに対応しよう!
 1.Difficult Patient(対応困難な患者)とは?
 2.Difficult Patientがもたらす問題
 3.Difficult Patientの要因分析と対応方法
 4.Difficult Patientへの対応スキルを獲得するために

17.他科との交渉術〜コンサルテーションの流儀!
 1.他科コンサルテーション,アナタは上手にできていますか?
 2.結論から入らない,ダラダラコンサルテーション例
 3.相手のメンツを立てるべき
 4.相手に重要性をわかってもらう工夫
 5.Pertinent positive/negativeを意識する
 6.自信がなければハッキリ伝える

18.SQバンドル
 1.時間経過
 2.部位
 3.進行形式
 4.視診
 5.筋骨格
 6.神経
 7.胸部
 8.皮膚
 9.消化器
 10.生殖器
 11.頭頸部
 12.症状の程度/種類

Part.2 実際の症例で見てみよう
症例1 頭が痛い,吐き気がする,目が見えにくい
症例2 全身がピリピリして痛い
症例3 胸の痛み,息苦しさ
症例4 両下肢の痺れ
症例5 発熱,頸部痛
症例6 右肩の痛み,右脇腹の痛み,発熱

巻末資料(SQバンドル)
索引