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抗菌薬の考え方,使い方 ver.4

魔弾よ、ふたたび…

抗菌薬の考え方,使い方 ver.4
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筆頭著者 岩田 健太郎 (著)

神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年11月30日

ページ数 562

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-498-01787-0

印刷版発行年月 2018年11月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498017870

書籍・雑誌概要

Ver.3から6年……あの『抗菌薬の考え方、使い方』が帰ってきた!
ほぼ書き下ろしに近い大幅加筆に加え、新たな試みとして各種抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬・抗結核薬・抗寄
生虫薬をDr.岩田がジャッジ。従来の「抗菌薬の使い方」の解説はもちろんのこと、「使える抗菌薬」「使わなくて
もよい抗菌薬」まで詳しくレビューします。

目次

目 次

1 学生,研修生のみなさんに,まずはここだけおさえとけば大丈夫,の10の掟
 おきて1 患者の重症度を把握しよう
 おきて2 必要な培養検査を採り,グラム染色を依頼しよう
 おきて3 血液培養の採り方を知ろう.カテ先培養は原則禁忌
 おきて4 腎機能をチェックしよう
 おきて5 使用中の薬は全部チェックしよう,検査は時系列でチェックしよう
 おきて6 アセスメントを立てよう
 おきて7 最初は広域抗菌薬 培養結果を見てde-escalation
 おきて8 抗菌薬が効いてない,と思ったら抗菌薬を変えない
 おきて9 患者がよくなっているか,悪くなっているか,どちらでもないのか確認しよう
 おきて10 失敗症例から学ぼう
2 感染症診断のコツ
 A.時間と空間
3 空間と身体診察
 A.リンパ節腫脹の考え方
 B.関節痛・関節炎の考え方
 C.皮疹の考え方
 D.陰性所見も大事
4 グラム染色を活用しよう
5 臨床的微生物の理解の方法
6 コンタミとコロニーの違い
7 臨床薬理学を考える
 A.まずPKから
 B.Vdとタンパク結合能
 C.PDとタイムキルカーブ,そして薬剤感受性
 D.殺菌か,静菌か
8 Inoculum effectとイーグル効果
 A.ポストアンティビオティックエフェクト
9 シナジー効果
10 時間依存性と濃度依存性
 A.濃度依存性の抗菌薬
 B.時間依存性の抗菌薬
11 MICの縦読みにはご用心
 A.MICを気にしなければならない代表的な感染症
 B.ブドウ球菌
 C.その他
12 βラクタマーゼ
 A.ESBLs
 B.AmpC βラクタマーゼ量が大事
13 カルバペネム耐性腸内細菌科
14 ビギナーとの違いがビビッ.抗菌薬の使い方が上手になる中級編の10のステップ
 ステップ1 ESBL産生菌にはセフメタゾールを使おう
 ステップ2 抗菌薬の終わり方をイメージしよう
 ステップ3 経口第三世代セフェムを使うのは止めよう
 ステップ4 治療効果判定のためのグラム染色
 ステップ5 エスカレーションをマスターしよう
 ステップ6 患者のパラメーターに齟齬が生じたときの対応法を学ぼう
 ステップ7 抗菌薬が「効いてない」ときの対応法を学ぼう
 ステップ8 エコノミカルな抗菌薬を選ぼう
 ステップ9 ローカルファクターを活用しよう
 ステップ10 最良の抗菌薬を選ぼう.モナドロジーのすすめ
15 抗菌薬の「変え方」
16 治療期間の問題
17 ペニシリン すべての基本はここにあり
 A.ペニシリンの作用とは?
 B.ペニシリンの薬理作用
 C.おそるべし,βラクタマーゼ
 D.ペニシリンの分類を試みる
 E.ペニシリンG(点滴薬)の使い方
 F.ペニシリンGが第一選択となりやすい病原体(マニアックなもの含む)
 G.筋注用ペニシリン(特にbenzathine penicillinについて)
 H.ペニシリン系抗菌薬の副作用
 I.アミノペニシリン
 J.緑膿菌に効果のあるペニシリン
 K.βラクタマーゼに対抗する
18 セファロスポリン ほとんど誤用されてます(涙).正しく使えば強力な武器!
 A.セファロスポリンの魔
 B.セファロスポリンの基礎
 C.黄色ブドウ球菌やレンサ球菌に使えるセファロスポリン
 D.肺炎球菌,尿路感染を狙うセファロスポリン
 E.第3のグループ,セファマイシン(セフメタゾール)
 F.第4のセファロスポリン─緑膿菌をたたけ!
 G.胆道移行性? セフォペラゾン・スルバクタムの立ち位置とは
19 カルバペネム・アズトレオナム
 A.カルバペネム
 B.アズトレオナム
20 スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST合剤) あれこれ使えるユーティリティープレイヤー.副作用をよく理解しよう.
 A.ST合剤とは
 B.サルファ剤の副作用
 C.ST合剤に対する耐性のメカニズム
 D.尿路感染
 E.呼吸器感染
 F.皮膚軟部組織感染症
 G.その他のグラム陰性菌感染症
 H.ST合剤とHIV感染
 I.ウィップル病
 J.類鼻疽
21 ダプソン ハンセン病の治療薬として有名です.溶血に要注意.
22 キノロン系抗菌薬─フルオロキノロン これまた便利で誤用されやすい.結核にご用心!
 A.フルオロキノロンの構造と作用
 B.フルオロキノロンの使い方
 C.フルオロキノロンの絞り込みを試みる
 D.Trovan®の栄光と失墜
23 マクロライド系抗菌薬 突出して日本で乱用される抗菌薬.正しく使えば便利.近年は安全性の懸念多し
 A.マクロライド
 B.クリンダマイシン グラム陽性菌と嫌気性菌がターゲット
24 グリコペプチドとリポペプチド,その他の抗MRSA薬
 A.バンコマイシン 抗MRSA薬の代表格.ところが,最近ではあれこれ問題が
 B.テイコプラニン アメリカにないのが悲劇の原因? 意外に薬理学的には悪くないけど……
 C.ダプトマイシン 新薬の常.使用頻度が増えて,問題点も見えてきた
 D.リネゾリド 使いやすい? 使いにくい? 血球減少に要注意
 E.キヌプリスチン─ダルフォプリスチン 使いにくそうで,やはり使いにくい.でも,使い道はあるんです
 F.デジゾリド
 G.日本未承認薬
25 ムピロシン 使ってどうなる? が大事です
26 アミノグリコシド 腎臓と耳が難所です.意外な使い道も
 A.アミノグリコシドの薬理学
 B.アミノグリコシドの使い方
 C.アミノグリコシドと毒性
27 テトラサイクリン ミラクルなバリエーション!
28 チゲサイクリン チゲの居場所はどこにある?
29 クロラムフェニコール
30 メトロニダゾール ようやく日本でも本領発揮
 A.メトロニダゾール
 B.チニダゾール(チニダゾール「F」).
31 ホスホマイシン・コリスチン 他に替えが効かない,実に大事な薬
 A.ホスホマイシン ポテンシャルの感じられる古くて新しい抗菌薬.さて,どこへ行くのか?
 B.コリスチン(ポリミキシン)
 C.リファキシミン 下痢に対する新しいアプローチ
32 抗真菌薬
 A.アゾール
 B.アムホテリシンB 今でも抗真菌薬の王様
 C.エキノカンディン いろいろ使えるけど,結局はカンジダか?
 D.フルシトシン 一人じゃいられない,名(?)バイプレイヤー
 E.テルビナフィン 爪白癬でプレゼンス高し
 F.Isavuconazole
33 抗ウイルス薬
 A.抗インフルエンザ薬 どう使うかは,悩ましい
 B.サイトメガロウイルス治療薬
 C.単純ヘルペスウイルス・帯状疱疹ウイルス感染症の薬
 D.肝炎ウイルスの治療薬
34 抗結核薬 がんばって勉強しましょう
 A.さて,前置きはこのくらいにして本題に入りましょう
 B.ファーストラインの抗結核薬
 C.セカンドラインの抗結核薬
 D.困った合併症
35 寄生虫の治療薬
 A.マラリア
 B.赤痢アメーバ
 C.ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)
 D.クリプトスポリジウム症
 E.サイクロスポラ,イソスポラ症
 F.アフリカトリパノソーマ症,アメリカトリパノソーマ症,リーシュマニア症
 G.自由生活アメーバ症
 H.吸虫症
 I.条虫症
 J.エキノコッカス症
 K.回虫症
 L.鉤虫症
 M.鞭虫症
 N.蟯虫症
 O.旋毛虫症
 P.糞線虫症
 Q.顎口虫症
 R.フィラリア症
 S.トキソプラズマ症
 T.疥癬
36 ひとつギアを上げた,抗菌薬の考え方,使い方
 A.出てる菌全部カバーするの?
 B.Blaz陰性でde-escalationできるか
 C.グラム陰性菌のIE?
 D.キーワードをつなげても物語はできない

あとがき

索引