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骨粗鬆症治療薬の選択と使用法

骨折の連鎖を防ぐために

骨粗鬆症治療薬の選択と使用法
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筆頭著者 萩野 浩 (編)

鳥取大学教授

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-28574-7

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 210

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-524-26617-3

印刷版発行年月 2014年10月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524266173

書籍・雑誌概要

脆弱性骨折発生後の二次骨折に対する予防的な骨粗鬆症薬物治療について,術後早期薬物療法開始のキーマンとなる整形外科医の視点から簡潔にまとめた.組成や作用機序などの薬剤の基礎的な記述は最小限にとどめ,実際の使用法に焦点を当てている.単独の薬物療法のみならず,手術を念頭に置いた処方設計,周術期管理の実際,ドミノ骨折予防の考えかたについても解説した.

目次

【内容目次】
I.骨粗鬆症の定義と診断
 骨粗鬆症の定義
 骨粗鬆症の症状・特徴
 椎体骨折,大腿骨近位部骨折の特徴
 骨折危険因子
 骨粗鬆症診断のための診察手順と『原発性骨粗鬆症の診断基準』
 男性骨粗鬆症
 鑑別疾患:続発性骨粗鬆症の診断
 骨粗鬆症患者に対する総合的・包括的アプローチと薬物治療開始基準
II.臨床像
 病歴の取り方
 骨粗鬆症を疑わせる身体所見
III.他疾患と間違えないために
 関節リウマチ
 生活習慣病関連骨粗鬆症
 ステロイド性骨粗鬆症
IV.治療
A 開始基準
 わが国の『原発性骨粗鬆症の診断基準』
 『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006年版』における薬物治療開始基準
 最近の新たな知見
 既存脆弱性骨折の骨折種による新規骨折リスクの違い
 『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版』における薬物治療開始基準
B 治療薬の特長
 1.ビスホスホネート薬
  臨床効果
  多彩な投薬方法
  ビスホスホネート薬治療の対象
  投与にあたっての注意
  ビスホスホネート薬の治療効果評価
  長期使用例での休薬
 2.SERM
  脆弱性骨折の発生とその連鎖
  選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)による骨折の連鎖防止効果
  他剤からSERMへの切り替え
  骨折の連鎖防止のためのSERMの選択
 3.テリパラチド
  骨代謝に対する影響
  骨微細構造改善と骨量増加効果
  骨折予防効果
  テリパラチド使用後の薬物治療
  その他の効果
  テリパラチドの適応
 4.活性型ビタミンD3薬
  天然型ビタミンDと活性型ビタミンD3薬
  活性型ビタミンD3薬の骨密度増加効果
  活性型ビタミンD3薬の骨折抑制効果
  活性型ビタミンD3薬の転倒予防効果
  薬剤選択の基準
  他剤との併用効果
  活性型ビタミンD3薬の使用法と注意点
 5.カルシトニン薬
  ガイドラインにおけるカルシトニン薬の位置づけ
  骨粗鬆症の疼痛とカルシトニン薬の鎮痛効果
  疼痛改善以外の効果
  カルシトニン薬の骨への効果
  カルシトニン薬の社会的有用性
  補足
 6.抗RANKL抗体
  適応・禁忌・投与法
  使用時の注意点
C 治療薬の使い分け
 骨粗鬆症治療薬の分類
 ガイドラインの推奨グレードとエビデンス
 薬剤の使い分け
V.治療効果判定をどうするか
 治療効果判定の必要性
 治療効果判定の方法
 日常臨床における治療効果判定の実際
VI.有害事象への対応
A ビスホスホネート薬
 顎骨壊死
 非定型大腿骨骨折
 急性期反応
 上部消化管障害
B その他の薬剤
 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)
 テリパラチド
 活性型ビタミンD3薬
VII.薬物療法に加える治療
A 運動療法
 骨密度維持・増加
 脊柱後弯進行予防
 転倒予防
 運動療法の阻害因子としての変形性膝関節症への対策
B 食事療法
 骨粗鬆症に関わる栄養因子
 骨粗鬆症栄養指導の実際
 実際の症例:拒食症
VIII.ケーススタディー
 1.閉経後早期の骨粗鬆症例
 2.骨折を有しない高齢者の骨粗鬆症例
 3.多数回繰り返す骨粗鬆症性椎体骨折症例
 4.関節リウマチ例
 5.大腿骨近位部骨折術後の症例
  大腿骨転子部骨折
  大腿骨頚部骨折
  骨粗鬆症と大腿骨近位部骨折
 6.橈骨遠位端骨折,上腕骨近位端骨折(外科頚骨折)後の症例
  橈骨遠位端骨折
  上腕骨近位端骨折
 7.椎体形成術後の症例
  ビスホスホネート薬と顎骨壊死
 8.人工関節置換術後の症例
  人工股関節置換術後の症例
  人工膝関節置換術後の症例
  人工関節置換術と骨粗鬆症
 9.妊娠・出産後の骨粗鬆症例
 10.ステロイド服用症例
  ステロイド服用と骨粗鬆症
 11.腎不全例
 12.肝障害例
 13.原発性副甲状腺機能亢進症例
  pHPTの治療
 14.疼痛のコントロールを要する症例
  骨折と疼痛
IX.ドミノ骨折防止
 骨粗鬆症治療薬処方の実態
 骨粗鬆症治療薬の投与法
X.施設による骨粗鬆症患者への対応の違い
 骨粗鬆症治療継続の必要性
 大腿骨近位部骨折地域連携パス
 二次骨折予防の概念
 海外での取り組み
 急性期病院の骨粗鬆症診療
 回復期病院の現状
 老健・療養型病院の現状
 維持期かかりつけ医の対応
索引