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熱血講義!心電図

匠が教える実践的判読法

熱血講義!心電図
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筆頭著者 杉山 裕章 (著)

京府医大・循環器腎臓内科

その他の著者 小笹 寧子

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63603-2

電子版発売日 2019年3月18日

ページ数 400

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-03603-0

印刷版発行年月 2019年2月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260636032

書籍・雑誌概要

心電図の達人とは、心電図だけですべてを語る人ではなく、心電図の異常所見を拾い上げたうえで、患者の訴えと他の所見を総合して病態を把握し、的確な治療につなげられる人のこと。「Vサイン!ABCDE法」をかけことばに、代表的な不整脈・波形異常から病態を考える熱血10講義をクリアすれば、臨床力アップは間違いなし。「小笹流 私はこう読む」でポイントを整理して「確認テスト(解答と解説つき)」を終えるころには、あなたも心電図が読みたくなっているはず。

目次

0章 Vサイン!ABCDEと唱えよう 心電図だけで考えるなかれ
 心電図“以外”を見なきゃ
 “Vサイン!ABCDE法”見参
 Vサイン――何と言ってもまずはコレ
 Ageの「A」――年齢
 Backgroundの「B」――背景疾患
 Complaintの「C」――主訴+冠危険因子
 Drugの「D」――服用薬剤
 ECGの「E」――やっぱり心電図
 まとめ
  小笹流 私はこう読む――0章

1章 心房細動いろいろ スタンダードから“例外”を学ぶ
 不整脈の“筆頭”としての心房細動
 ベタな症例が一番
 チェックは3つだけ!
 診断ポイント① R-R間隔が不整
 診断ポイント② 頻脈(拍)傾向
 心房細動の心拍数計算検脈法のススメ
 心房細動での心拍数表現はザックリ
 洞調律を知れ――“イチニエフの法則”で簡単チェック
 診断ポイント③ 洞性P波がない代わりのf波
 f波の見つけ方
 前半戦のまとめ
 例外① R-R間隔が整な心房細動
 どうしてレギュラーになるの?
 例外② 頻脈じゃない心房細動
 例外③ f波がない心房細動
 さいごに
  1章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――1章

2章 電極のつけ間違いにご注意 一歩間違えば“医療ミス”
 見慣れない技師の名前
 こう聞かれたらわかるかも?
 まずは正しく電極をつけよう
 右手⇔左手のつけ違い
 右手⇔左手ミスを疑うヒント所見
 右胸心だけ除外すべし
 冒頭の症例で確認しよう
 その他のつけ違い①――足電極の左右
 その他のつけ違い②――手電極と足電極
 胸部誘導のつけ違い①――肋間のズレ(高さ間違い)
 胸部誘導のつけ違い②――色間違い
 電極ミスの防ぎ方
  2章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――2章

3章 narrow QRS tachycardiaセミナー開講 “ASAPメソッド”で考えるクセを
 不幸な患者さん
 はじめにVサイン!ABCDE法から
 鑑別すべき頻拍リスト――“ASAP法”
 まず心房細動の“A”――不整脈の王様
 洞(性)頻脈の“S”――原因にも思いを馳せる
 残り2つは心電図以外がキメテ
 心房粗動と心房頻拍について――2つ目の“A”
 心房粗動の伝導比もカンタン
 2:1伝導だから難しい
 心房粗動=整(レギュラー)はウソ?
 「粗動か頻拍か」問題
 残った発作性上室頻拍――“P”には何の特徴もなし
 冒頭症例の顛末
 さいごに
  3章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――3章

4章 P波の正確な認識ってダイジ イチニエフと唱える前に
 とっておき(!?)の失敗談
 クセモノ!術前コンサルト
 症例提示:Aさん
 心電図どうでしょう?
 いつもの手順で――調律わかりますか?
 心電図のスケールに注目
 検査室からの電話
 反省から見えた課題
 誰もがはまる“落とし穴”かも?
 最後の教訓
  4章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――4章

5章 実例で学ぶwide QRS tachycardia 理想と現実の狭間で
 患者さんは突然に
 wide QRS tachycardiaの可能性
 私はこう考える①――心電図以外の情報から
 私はこう考える②――心電図のみかた
 はじめの症例に戻って
 種明かしと実際の対応
 現実世界ではどうなの?
 全体のまとめ(総括)
 最後のさいご
  5章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――5章

6章 房室ブロックの正しい理解 “真ん中”が一番ムズい?
 相談からはじまるストーリー
 房室ブロックの“分類”わかってます?
 悩んだら心電図は長くとれ
 P波は“ある”んじゃない――“探す”んだ
 房室ブロック心電図の本質
 2度房室ブロックはこう理解せよ
 2度房室ブロックの“その先”機序までわかれば満点
 ウェンケバッハとモビッツの心電図の特徴
 幻のモビッツII型
 素直に“前から見る”なかれ
 ○:○は房室伝導比と理解せよ
 答え合わせ――はじめの症例はどう考える?
 まとめ――理想の先輩像とともに
  6章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――6章

7章 肺塞栓症における心電図の立ち位置 “脇役”に過剰な期待するなかれ
 肺塞栓の心電図所見とは?
 肺塞栓の心電図の特徴
 慢性血栓閉塞性肺高血圧に学ぶ
 実際のCTEPH症例
 残った所見――特にS1Q3T3パターン
 肺塞栓症例1(81歳,女性)どう考える?
 なんちゃらスコア多すぎ!
 肺塞栓症例2(45歳,女性)どう考える?
 この後どうなった?――転帰
 肺塞栓は頭に思い浮かべてナンボ
 肺塞栓の心電図まとめ
  7章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――7章

8章 ステミー(STEMI)心電図の落とし穴 “死角”まで見通す目を養え
 胸痛の患者さんに出会ったら
 どの疾患が大事?――やっぱ心筋梗塞?
 急性冠症候群の病態と診断
 ST上昇の読み方
 12誘導の意義再考――方角で考える
 心筋梗塞の部位診断
 “死角”の後壁どうする?
 反対側にも映ってます――対側誘導
 後壁を“鏡越し”に見よ
 実際の症例――その1(難易度:★★)
 実際の症例――その2(難易度:★★★)
 最後のまとめ
  8章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――8章

9章 電解質異常と心電図の関係 イオンのことは血に聞くべし本音を語る
 一度は覚えたはず?
 カリウム異常と重症度
 カリウム値のみで判断するなかれ
 高カリウム血症の心電図
 高K血症の心電図――典型例(その1)
 高K血症の心電図――典型例(その2)
 テント状T波と述べる時は慎重に
 テント“級”T波は巷にゴロゴロ
 文献に見る高カリウム心電図の“真実”
 低カリウム血症の心電図
 QT間隔チェックをおさらい
 低K血症と不整脈
 カリウム値がさほど低くなくても
 いざ実践!低K血症――典型例
 もう一つの典型例(低K血症)
 “そうじゃない”例もあるんです
 最後のまとめと“結論”
  9章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――9章

10章 変わり種のwide QRS tachycardia R-R不整なワイド頻拍で考えること
 ただならぬ雰囲気
 これってwide QRS tachycardia?
 患者のバックグラウンド――“Vサイン!ABCDE法”
 カワリダネ特有の鑑別診断
 (心室内)変行伝導という概念
 なぜいまWPW症候群?
 心房細動・粗動が危険となる理由
 治療どうしますか?
 悩みに悩んで出した結論と転帰
 おわりに
  10章の確認テスト
  解答例とコメント
  小笹流 私はこう読む――10章

索引