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異常値の出るメカニズム 第7版

異常値の出るメカニズム 第7版
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筆頭著者 河合 忠 (監)

その他の著者 山田 俊幸/本田 孝行

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63240-9

電子版発売日 2018年11月26日

ページ数 304

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-03240-7

印刷版発行年月 2018年3月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260632409

書籍・雑誌概要

日常診療で扱う基本的な検査から、次の検査をいかに選び、適切な診療につなぐかを学ぶ増え続ける検査項目。これからの医療者には、初診時の基本的な検査から異常値が示す背景を探り、次に行うべき検査を適切に選択し、後に続く医療行為のゲート情報を見極める眼が求められます。5年振りの改訂第7版は「基本的検査」と、二次的に行う「基本検査に準ずる検査」に分類してメリハリをつけ、使用頻度順に項目を組み替え、よりわかりやすく生まれ変わりました。臨床検査医学を学ぶ学生、医療者の必携書。

目次

1章 末梢血液一般検査
 総論
  1 基本的な血球検査の読み方
  2 血球の産生
  3 血球の消費(消失)
 基本検査
  1 全血球算定(CBC)
  2 赤血球
  3 白血球
  4 血小板
 基本検査に準ずる検査
  1 赤血球沈降速度(赤沈)
  2 赤血球酵素検査
  3 赤血球浸透圧抵抗試験
  4 フローサイトメトリー(表面マーカー検査)
  5 骨髄像

2章 凝固線溶検査
 総論
  1 止血機構
  2 止血機構のスクリーニング検査
 基本検査
  1 プロトロンビン時間(PT)
  2 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
  3 フィブリノゲン
  4 フィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)
 基本検査に準ずる検査
  1 凝固系検査
  2 線溶系検査

3章 含窒素化合物,生体色素,腎機能の検査
 総論
  1 アミノ酸・蛋白質の代謝
 基本検査
  1 尿素窒素(尿素)
  2 クレアチニン
  3 尿酸
  4 アンモニア
  5 血清ビリルビン
 基本検査に準ずる検査
  1 シスタチンC
  2 アミノ酸

4章 血漿蛋白の検査
 総論
  1 代謝
 基本検査
  1 血清総蛋白
  2 アルブミン
  3 血清蛋白分画
  4 C反応性蛋白(CRP)と炎症マーカー
 基本検査に準ずる検査
  1 免疫グロブリン(IgG,IgA,IgM)定量
  2 M蛋白関連検査
  3 クリオグロブリン
  4 β2-ミクログロブリン
  5 栄養指標蛋白
  6 KL-6
  7 可溶性IL-2レセプター
  8 フェリチン

5章 酵素検査
 総論
 基本検査
  1 ASTとALT
  2 乳酸脱水素酵素(LD)
  3 アルカリホスファターゼ(ALP)
  4 γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GT)
  5 クレアチンキナーゼ(CK)
  6 アミラーゼ(AMY)
  7 コリンエステラーゼ(ChE)
 基本検査に準ずる検査
  1 LDアイソザイム
  2 ALPアイソザイム
  3 アミラーゼアイソザイム
  4 リパーゼ
  5 心筋傷害マーカー
  6 心筋ストレスマーカー,BNPとANP

6章 糖代謝関連検査
 総論
  1 糖質
  2 血糖の調節
  3 検査の臨床的意義
 基本検査
  1 血糖と経口糖負荷試験
  2 HbA1c
 基本検査に準ずる検査
  1 インスリンとCペプチド
  2 HbA1c以外の糖尿病コントロールマーカー
  3 糖尿病関連自己抗体検査
  4 糖尿病の合併症関連検査
  5 糖代謝産物とその他の糖
  6 グルカゴンと負荷試験

7章 脂質代謝関連検査
 総論
  1 脂質代謝の概要
  2 脂質代謝の臨床
 基本検査
  1 総コレステロールとLDLコレステロール
  2 中性脂肪
  3 HDLコレステロール
 基本検査に準ずる検査
  1 アポ蛋白
  2 リポ蛋白関連検査
  3 リポ蛋白代謝の主要酵素群
  4 血中脂肪酸分画

8章 電解質
 総論
  1 体内の水分布とその調節
  2 水・電解質平衡の異常を招く5つの場
 基本検査
  1 ナトリウム(Na)とクロル(Cl)
  2 カリウム(K)
  3 カルシウム(Ca)
  4 無機リン(P)
 基本検査に準ずる検査
  1 マグネシウム(Mg)
  2 銅とセルロプラスミン
  3 微量金属

9章 酸塩基平衡
 総論
 基本検査
  1 動脈血ガス分析の読み方
  2 酸塩基平衡の異常
  3 動脈血酸素分圧(PaO2)

10章 免疫・アレルギー検査
 総論
  1 アレルギーの病態と分類
  2 自己免疫疾患と自己抗体の意義
  3 抗原抗体反応を利用する検査の注意点
 基本検査
  1 関節リウマチの検査(RF,ACPA,MMP-3)
  2 抗核抗体
  3 補体
  4 輸血検査
  5 IgEとIgE抗体
 基本検査に準ずる検査
  1 各種自己抗体の検査
  2 抗リン脂質抗体
  3 抗赤血球抗体
  4 寒冷凝集素
  5 Donath-Landsteiner抗体
  6 細胞性免疫の検査

11章 腫瘍マーカー検査
 腫瘍マーカー
  1 腫瘍マーカーの定義
  2 腫瘍マーカーの産生機序による分類
  3 糖鎖抗原の腫瘍マーカー
  4 腫瘍マーカーの現状
 基本検査
  1 CEA
  2 AFP
  3 PSA
  4 CA19-9(糖鎖抗原19-9)
 基本検査に準ずる検査
  1 CYFRA
  2 ProGRP
  3 SCC抗原
  4 NSE

12章 ホルモン検査
 総論
  1 ホルモンの概要
  2 臨床検査におけるホルモン
 基本検査
  1 甲状腺ホルモン
  2 甲状腺刺激ホルモン
 基本検査に準ずる検査
  1 下垂体ホルモン
  2 副甲状腺ホルモン
  3 副腎ホルモン
  4 性(腺)ホルモン
  5 ナトリウム利尿ペプチド

13章 尿・便・分泌液検査
 総論
  1 尿の生成
  2 尿のサンプリングと尿検査のピットフォール
  3 尿検査の種類
 基本検査
  1 尿の観察
  2 尿潜血と血尿
  3 尿比重と尿浸透圧
  4 尿pH(尿水素イオン濃度)
  5 尿蛋白
  6 尿糖(尿グルコース)
  7 尿胆汁色素
  8 尿亜硝酸塩と白血球反応
  9 便潜血検査
 基本検査に準ずる検査
  1 尿沈渣(尿中有形成分測定を含む)
  2 尿妊娠反応検査(尿排卵予知検査を含む)
  3 尿中蛋白定量
  4 尿アミノ酸と電解質
  5 尿ケトン体
  6 糞便の寄生虫・原虫
  7 分泌液検査

14章 穿刺液・髄液検査
 総論
 漿液検査
  1 漿液の生成
  2 漿液が貯留する場合
 髄液検査
  1 髄液の生成
  2 髄液の外観と液圧の上昇
  3 髄液の細胞成分が増加する場合
  4 髄液中の病原微生物
  5 髄液中の化学的成分の増減
  6 髄液蛋白と検査法
  7 髄液蛋白が増加する場合
 関節液検査
  1 関節の構造と関節液の生成
  2 関節液の外観と有形成分
  3 関節液の生化学的検査
  4 関節マーカー検査と臨床的意義

15章 感染症の検査
 総論
  1 感染症とは
  2 感染経路
  3 感染の成立
  4 感染症の種類
  5 感染症新法
  6 感染症の検査
 細菌感染症
  1 診断検査
  2 補助的血液検査
 真菌感染症
  1 診断検査
  2 補助的血液検査(β-Dグルカン)
 ウイルス感染症
  1 診断検査
  2 補助的血液検査
  3 ウイルス肝炎
  4 風疹

16章 遺伝子検査
 総論
  1 遺伝子検査
  2 染色体検査
  3 遺伝子検査か染色体検査か
 核酸増幅検査
  1 polymerase chain reaction(PCR)法
  2 loop-mediated isothermal amplification(LAMP)法
  3 その他の検査
 染色体検査
  1 総論
  2 分染法
  3 in situ ハイブリダイゼーション(ゲノムDNAを対象とした場合)
  4 染色体検査と遺伝子検査のかかわり(染色体転座を例に)
  5 治療効果判定に必要な微小残存病変評価
  6 リキッドバイオプシー(液体生検)と遺伝子検査

17章 検査値の見方
 検査値の背景
  1 検査値の見方の基本
  2 検査の標準化と精度管理
  3 検査の閾値
 検査値に影響を与える因子
  1 生理的変動
  2 試料採取と取り扱いによる影響

和文索引
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