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J. of Clinical Rehabilitation 31巻1号

リハビリテーション栄養の実際

J. of Clinical Rehabilitation 31巻1号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2022年1月17日

ページ数 100

判型 B5

印刷版ISSN 0918-5259

印刷版発行年月 2022年1月

書籍・雑誌概要

リハビリテーション栄養の実際
 リハビリテーション診療でよく使用される国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)において,心身機能の中に栄養に関連する項目が含まれている.また,わが国では超高齢社会の影響等でリハビリテーション診療の対象となる患者の多くは低栄養状態をきたしている.そのため,今まで運動療法や物理療法がリハビリテーション診療の中心であったが,それらの効果を十分に発揮し良好な転帰をもたらすためには,リハビリテーション栄養は欠かすことができない重要な視点である.さらに,近年注目されているサルコペニアやフレイルについても運動介入と同様に栄養評価やその管理,そして積極的な栄養介入が必要とされている.したがって,リハビリテーション診療においては,運動機能面の評価や介入と同時に,適切な栄養管理を含むトータルマネジメントが必須である.
 リハビリテーション栄養には,NST(栄養サポートチーム)を代表とするチーム医療が重要である.その効果的な実践のためには,リハビリテーション診療にかかわるすべての職種がリハビリテーション栄養に関する知識を深め,個々の患者やあらゆる病期を考慮したうえでの対応が求められる.
 本特集では,「リハビリテーション栄養の実際」と題するにあたり,まず2020年にアップデートされたリハビリテーション栄養診療ガイドラインについて,診療ガイドライン統括委員会メンバーである若林秀隆先生にその概要を解説いただいた.そして,各病期別におけるリハビリテーション栄養の実際を理解するため「急性期(小林龍生先生)」「回復期(吉村芳弘先生)」「生活期(藤本篤士先生ら)」をテーマとして挙げさせていただいた.また,リハビリテーション診療において特に栄養管理が重要となる脳卒中については小野寺英孝先生らに評価から介入の実際を解説いただいた.いずれのテーマもその分野のトップランナーである先生方に寄稿いただいた.
 すべての論説が大変素晴らしく,寄稿いただいた先生方にはこの場を借りて深謝申し上げる.本特集が,リハビリテーション栄養の発展に貢献し,実際のリハビリテーション診療に活用されることを願っている.(編集委員会)

目次

リハビリテーション栄養診療ガイドライン2020 updateについて  若林秀隆
急性期リハビリテーションと栄養管理  小林龍生
回復期リハビリテーションと栄養管理  吉村芳弘
生活期リハビリテーションと栄養管理の考え方─摂食嚥下障害の視点も含めて─  藤本篤士,大塚佐季子・他
脳卒中リハビリテーションと栄養管理  小野寺英孝,最上谷拓磨
■連載
巻頭カラー  症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ 
4.脳血管障害に対する息こらえ嚥下法のコツ  保田祥代,小口和代・他 
ニューカマー リハ科専門医 
  中嶋宰大 
リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ 
8.学会発表・講演:2. Visual Aidの作り方  水野篤 
新型コロナウイルス感染症とリハビリテーション医療 
7. COVID-19対応と医療スタッフのメンタルヘルス  前田正治 
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線 
11. チーム医療による臨床,教育,研究─東海大学医学部付属病院  西田大輔,正門由久 
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで 
16. システマティックレビューとメタ解析  湯浅秀道 
リハビリテーションと薬剤 
7.リハビリテーションでよく遭遇する症状・症候と薬剤:④食欲低下  藤原大 
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から 
3名の恩師との出会い─神経小児科からリハビリテーション科への道  藤田正明 
学会報告 
日本転倒予防学会 第8回学術集会  森田光生
臨床研究 
外傷性脳損傷回復期の精神症状に対する薬物療法  中山一,浅野由美・他

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