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リハで読むべき運動器画像

リハで読むべき運動器画像
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筆頭著者 塩野寬大(監修) 瀧田勇二 (著者)

その他の著者 瀧田勇二 著者

メジカルビュー社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年5月21日

ページ数 312

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7583-1920-1

印刷版発行年月 2017年12月

DOI https://doi.org/10.18885/9784758319201

書籍・雑誌概要

運動器の画像から得られる情報は多岐にわたる。医療画像は骨,関節,筋など身体の内部を見せてくれる非常に便利なツールである。一方でその情報が多すぎるために,どこから見て,どこをどう読み判断すればいいか,悩みの種ともなる。さらに,リハビリテーションでは,その情報をどのように活かしていくか,という最大の課題もある。
本書では,そのような課題に応えるため,リハビリテーションで重要なポイントとなる運動器の痛み,関節可動域,安定性・不安定性に焦点を当て,どのように読み解いていくかを画像を交えて詳説。また,初学者のために,医療画像の基本,X線画像,CT,MRIの原理などもわかりやすく解説し,画像解剖を理解するための正常画像も掲載し,疾患画像との比較ができるようにした。
運動器疾患のリハビリテーションで役立てられる情報が満載の1冊である。

目次

I. はじめに 運動機能評価としての画像の読影
 I.1 診断ではなく運動機能評価として読む
 I.2 損傷ではなく安定化機構の破綻と読む
 I.3 画像を共有する意義 チーム医療における意思の統一
 I.4 画像が苦手な理由① 各種の撮影装置についての理解不足
 I.5 画像が苦手な理由② 断層解剖の知識不足
 I.6 読影は患者に会う前? 会った後? 読影のタイミングと意義
 I.7 読影の際の注意点

II. まずは各種の撮影装置を理解しよう
 II. まずは各種の画像に何が映っているのかを理解しよう
 II.1.1 X線写真を理解しよう
 II.1.2 X線写真の読影
 II.2.1 CTを理解しよう
 II.2.2 CTの読影
 II.3.1 MRIを理解しよう
 II.3.2 MRIの読影

III. つぎに正常画像を理解しよう
 III.1 脊椎
 III.2 肩関節
 III.3 肘関節
 III.4 手関節
 III.5 股関節
 III.6 膝関節
 III.7 足関節

IV. 運動機能障害を画像で読む
 IV.1 脊椎
   1 環椎歯突起間距離から環軸関節の不安定性を読む
   2 脊髄余裕空間から頚髄症発症のリスクを読む
   3 有効脊柱管前後径から脊髄症発症のリスクを読む
   4 脊柱管前後径から発育性脊柱管狭窄症の静的脊髄圧迫因子を読む
   5 C1/C7可動域から脊髄症発症の動的脊髄圧迫因子を読む
   6 body to lamina distanceから頚椎症性頚髄症の動的脊髄圧迫因子を読む
   7 脊髄の前後径/横径の比率から頚椎症性頚髄症(手術例)の予後を読む
   8 C2/C7椎体角から頚部痛発症のリスクを読む
   9 X線写真側面像から頚椎の矢状面アライメントを分類する
 10 X線写真側面像から頚椎の矢状面アライメントを定量的に読む
  11 鉤状突起の変形から神経根症状を読む
  12 椎体の偏位から頚椎の不安定性を読む
  13 X線写真側面像から頚椎の椎間可動域を測る
  14 X線写真側面像から腰椎の椎間可動域を測る
  15 脊柱管の形状から神経根の圧迫様式を読む
  16 腰椎椎間板ヘルニア自然退縮の期待度を読む
  17 分離の程度と浮腫の有無から骨癒合の期待度を読む
  18 椎間関節の形態から腰椎変性すべり症発症のリスクを読む
  19 第5腰椎横突起の大きさから腰椎分離症後のすべりが続発するリスクを読む
  20 二次骨化核から腰椎分離症後のすべりが続発するリスクを読む
  21 three column theoryから脊椎の不安定性を読む
  22 three column theoryから椎体内偽関節のリスクを読む
  23 cleftから椎体内偽関節と腰背部痛の遷延を読む
  24 椎体終板の変性から腰部の痛みを読む

 IV.2 肩関節
   1 肩峰骨頭間距離から腱板機能障害を読む
   2 Goutallier分類から腱板修復術後再断裂のリスクを読む
   3 筋の厚さから棘上筋の萎縮を読む
   4 筋の厚さから棘下筋の萎縮を読む
   5 腱板断裂筋の筋腹から筋損傷(肉ばなれ)を読む
   6 関節唇から肩関節不安定性を読む
   7 肩峰の形態・骨棘から肩峰下インピンジメントを読む
   8 烏口上腕腔から烏口下インピンジメントを読む
   9 棘上筋腱の石灰化から運動時痛を読む
  10 上腕二頭筋長頭腱から結節間溝の痛みを読む
  11 上腕二頭筋長頭腱から肩関節の安定性を読む
  12 hidden lesionからbiceps pulleyの損傷を読む
  13 腱板疎部損傷から痛みと可動域制限を読む
  14 腋窩嚢拘縮から可動域制限を読む
 IV.3 肘関節
   1 尺骨鉤状突起骨折から肘関節不安定性を読む
   2 橈骨頭骨折から肘関節不安定性を読む
   3 外側側副靭帯損傷から肘関節不安定性を読む
   4 fat pad signから関節包の損傷を読む
 IV.4 手関節
   1 Terry-Thomas signから舟状月状骨靭帯断裂を読む
   2 橈骨月状骨角からDISI変形やSLAC wristのリスクを読む
   3 Gilula lineから手根骨のアライメントを読む
   4 三角線維軟骨複合体から手関節尺側部痛を読む
   5 ulnar varianceから手関節尺側部痛を読む
   6 正中神経の信号強度と形から手根管症候群を読む
   7 橈骨遠位関節面と骨折線の位置と距離から長母指伸筋腱断裂のリスクを読む

 IV.5 股関節
   1 関節唇から股関節症の進行を読む
   2 cross over signから股関節前方インピンジメントを読む
   3 coxa profundaから寛骨臼過剰被覆を読む
   4 α角とpistol grip変形から股関節前方インピンジメントを読む
   5 tear-drop distanceから滑液の貯留を読む
   6 関節裂隙から可動域と痛みを読む
   7 center-edge angleから関節面応力を読む
   8 腸恥滑液包から鼠径部の痛みを読む
   9 X線病期分類からリハ基本方針を選定する
 IV.6 膝関節
   1 骨髄浮腫からACL損傷に合併する骨挫傷を読む
   2 膝蓋腱からjumper’s kneeを読む
   3 腸脛靭帯からrunner’s kneeを読む
   4 膝蓋上包から関節水腫を読む
   5 膝蓋骨高位から膝蓋骨脱臼再発を読む
 IV.7 足関節
   1 Kager’s fat padから軟部組織の異常を読む
   2 足底腱膜から荷重時の踵部痛を読む
   3 脛腓間距離から遠位脛腓関節の不安定性を読む
   4 後脛骨筋腱からアーチの低下を読む
   5 底側踵舟靭帯からアーチの低下を読む
   7 anterolateral gutterから前外側インピンジメントの痛みを読む

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