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循環器診療に活かす 心臓血管解剖学

循環器診療に活かす 心臓血管解剖学
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筆頭著者 国立循環器病研究センター病理部 (編集)

メジカルビュー社

電子版ISBN 978-4-7583-7417-0

電子版発売日 2017年6月26日

ページ数 226

判型 A4変

印刷版ISBN 978-4-7583-1434-3

印刷版発行年月 2016年10月

DOI https://doi.org/10.18885/9784758314343

書籍・雑誌概要

心臓の病理解剖学は臨床的に得られる心電図,心エコー図,カテーテル検査,心血管造影などの種々の電気的・血行力学的データと対比することによって,さらに理解が深まり,臨床データも解剖学的裏付けがあってこそ確立される。循環器臨床医は常に,病変の質だけでなく,心臓全体のなかでの分布や病変相互の関連,時間的経過などを洞察して論理的矛盾のないストーリーを頭のなかで組み立てる必要があり,解剖の知識は必須である。
本書は,『Heart View』で連載された「臨床心臓血管解剖学」をアップデートして単行本化。国立循環器病研究センター病理部がもつ心臓解剖所見を余すことなく収載した心臓解剖書。500点を超える鮮明な解剖・病理写真に加え,実際の解剖動画データを付録。循環器臨床医が知っておくべき心・血管の解剖を網羅した,“国循”の英知を結集した一冊。
正常心臓の構造から,カテーテル治療やペースメーカリード装着時に基礎知識としてしっておかなければならない解剖,また,虚血性心疾患や肥大型心筋症などの病態では,具体的にどこにどのような形態変化が起きているかなどを詳述。心臓という臓器を網羅的に学べる。

目次

Ⅰ ウォームアップ:心血管疾患の診断・治療に必要な正常形態の理解
  1. 臨床心臓解剖学への誘い ―Living Heart Anatomy―
  2. ヒト心筋と血管の組織構造
  3. 両心房の肉眼的構造
  4. 両心室の肉眼的構造
  5. 弁の構造(房室弁,動脈弁)
  6. 冠動脈(末梢構造まで)の支配領域
  7. 刺激伝導系の構造

Ⅱ 治療に必要な基礎知識:心・血管疾患の検査,治療時に必要な解剖学
  1. カテーテル手技に必要な血管の解剖学
   a. 大動脈弓からの分枝
   b. 腹部大動脈の主要分岐
   c. 大腿動脈・大腿静脈
   d. 頸動脈,頸静脈,鎖骨下静脈
   e. 橈骨動脈

  2. ペースメーカリードの装着に関して
   a. 右心耳の構造
   b. 心房中隔の構造
   c. 心静脈の分布と冠静脈洞の解剖
   d. 右室心尖部
   e. リードの癒着

Ⅲ 代表的な心血管疾患
  1. 虚血性心疾患, 冠動脈
  2. 弁膜症,感染性心内膜炎,人工弁の異常
  3. 特発性心筋症
  4. 二次性心筋症(二次性心筋疾患)
  5. 大動脈硬化症(粥状硬化症),大動脈解離と大動脈瘤
  6. 血管炎(炎症性大動脈疾患)
  7. 肺高血圧症