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ケーススタディでわかる脱ポリファーマシー

ケーススタディでわかる脱ポリファーマシー
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筆頭著者 徳田 安春 (編)

地域医療機能推進機構 本部

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-25282-4

電子版発売日 2017年4月17日

ページ数 234

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-524-25948-9

印刷版発行年月 2016年10月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524259489

書籍・雑誌概要

徳田安春先生が贈る、ポリファーマシー(多剤併用)から脱却するための“賢い処方医になる知恵”と“薬剤師へのメッセージ”。ケーススタディでみる薬剤カスケードと脱処方の実際、薬剤師の視点を通したコメントで多剤併用の解決法を指南する。多剤併用の危険を見抜き、適正な薬物療法を実践するための医師、薬剤師必携の1冊。

目次

【内容目次】
I ポリファーマシーとは
 A.実態とそれによる健康被害
 B.内服薬の種類が多くなった理由
II 高齢者におけるポリファーマシーを防ぐツール
 A.高齢者に対して「特に慎重な投与を要する薬物」のリスト:日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」
 B.高齢者に対して「開始を考慮するべき薬物」のリスト:日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」
 C.日本版Beers基準
III ケーススタディ
 【症例1】統合失調症の既往,6ヵ月前に転倒歴のある施設入所中の80歳男性.症状に沿った内服薬追加増量後,発熱と意識レベル低下となり救急搬送
  [薬剤師コラム]薬剤による錐体外路障害
 【症例2】不安障害のある40歳代女性.不安症に対する薬剤調整の後に胸背部の違和感,動悸,発汗を認めるようになった.心療内科より紹介
  [薬剤師コラム]セロトニン症候群
 【症例3】高血圧の既往あり,近医内科通院中の74歳男性.1年半前より不眠記憶障害を認め同院より加療開始.3ヵ月前より幻聴出現し不眠改善しないため,心療内科を受診し追加処方開始.3日前より見当識障害傾眠を認めるようになった
  [薬剤師コラム]ベンゾジアゼピン系薬物処方の際の注意点
 【症例4】C型慢性肝炎などでA クリニックに通院,不眠症などでB クリニックに通院中であるが,ADLはおおむね自立している82歳男性.繰り返す肺炎の治療中に排尿困難を認め受診
  [薬剤師コラム]スルピリドのドパミンD2受容体遮断作用について
 【症例5】乳がんで化学療法中の38歳女性.オキシコドン,パロキセチンの相互作用により傾眠となった
  [薬剤師コラム]パロキセチンの薬理作用
 【症例6】肺がん,転移性骨腫瘍の治療中,嘔気の治療をしていたらそわそわ落ち着かなくなった81歳男性
  [薬剤師コラム]がん領域とポリファーマシー
 【症例7】認知症で施設入所中の78歳女性.1年前から認知症治療薬が投与されており,その後生じた症状に対して内服薬が次々に追加され,転倒打撲を繰り返し,意識障害で救急搬送
  [薬剤師コラム]ワルファリンの適正使用
 【症例8-1】統合失調症のある60歳代女性.内服のリチウム製剤を増量され,その1ヵ月後から歩行困難と会話困難が出現して救急搬送
 【症例8-2】精神発達遅滞があり長期施設入所中の50歳代男性.リチウム製剤を含む薬剤を内服中であったが,食欲低下のために経管栄養へ変更された.その後から発熱と血圧低下にて救急搬送.敗血症の治療中に多尿に気付かれた
 【症例8-3】不眠と多弁が出現し,双極性障害と診断されリチウム製剤を含む内服が開始された58歳男性.その1ヵ月後に意識障害と眼振が出現
  [薬剤師コラム]炭酸リチウム投与中の血中濃度測定の必要性について
 【症例9】認知症のある80歳代後半の男性.認知症に伴うせん妄のために施設入所,処方変更後に失神をきたし救急搬送
  [薬剤師コラム]ドネペジルによる徐脈,失神
 【症例10】外出しなくなり認知症と診断された76歳女性.認知症治療薬が増量され,意識障害で救急搬送
  [薬剤師コラム]腎機能と投与設計
 【症例11】抗パーキンソン病薬抗精神病薬および排尿障害治療薬を使用中の歳女性.認知機能低下下肢脱力により転倒し胸椎圧迫骨折
  [薬剤師コラム]抗コリン作用の程度はどのように評価するか
 【症例12】ワルファリン服用中で肺がん手術後の72歳男性.術後創部痛に対してプレガバリンが投与され,ふらつき,転倒,頭部打撲により硬膜下血腫となった
  [薬剤師コラム]プレガバリンによる転倒およびワルファリンによる出血【症例13】不眠症で睡眠導入剤を処方されていた77歳男性.副鼻腔真菌症に対して抗真菌薬を使用,意識障害に陥る
  [薬剤師コラム]トリアゾラムを介する薬物相互作用
 【症例14】頻脈でジギタリスを増量された63歳女性.ジギタリス中毒となり徐脈失神で緊急入院
  [薬剤師コラム]ジゴキシンの血中濃度に及ぼす影響因子
 【症例15】心臓肥大で加療中の91歳女性.訪問介護で著明な全身浮腫と低酸素を認め救急搬送
  [薬剤師コラム]心房細動や心不全に対するジゴキシンの使用について
 【症例16】高血圧の既往,1ヵ月前に転倒し左大腿部骨折がみつかった85歳女性.大腿骨頭置換術後に呼吸困難,慢性心房細動が出現.循環器科にコンサルトされ,加療後に循環呼吸状態は落ち着いたが発熱と食欲不振が出現した
  [薬剤師コラム]ジスチグミン臭化物錠の添付文書改訂時の薬剤師の活動例
 【症例17】抗不整脈薬β遮断薬を処方された肝硬変の45歳男性.徐脈急性腎不全無尿となる
  [薬剤師コラム]ベラパミルとβ遮断薬の併用
 【症例18】胃潰瘍痛風の既往がある,変形性膝関節症,高血圧症の78歳男性.サイアザイドなどの降圧薬3剤とNSAIDs,プレガバリン,トラマドールなどの鎮痛薬が処方され腎機能障害をきたした
  [薬剤師コラム]注意すべき腎排泄型薬剤に気づくポイント
 【症例19】ワルファリン内服中の61歳男性.口腔カンジダ症に対してミコナゾールを処方され,肉眼的血尿とPT‐INR延長により緊急入院
  [薬剤師コラム]ミコナゾールとワルファリンの薬物相互作用
 【症例20】頭部外傷後の器質的精神病にて精神科病院に入院中の80歳男性.右肩痛に対してNSAIDs投与後から呼吸不全,血圧低下と徐脈が出現し救急搬送
  [薬剤師コラム]NSAIDs,PL配合顆粒の副作用
 【症例21】転倒による橈骨遠位端骨折に対して鎮痛薬を処方された92歳女性.吐血をきたし救急搬送
  [薬剤師コラム]日本人における消化管出血のリスク因子
 【症例22】パーキンソン病の80歳男性.前立腺肥大症治療薬投与にて失神を繰り返す
  [薬剤師コラム]α1受容体サブタイプの選択性と臨床的影響についての考察
 【症例23】骨粗鬆症にて活性型ビタミンD3製剤とカルシウム剤投与の75歳女性.食思不振,風邪症状,傾眠が出現
  [薬剤師コラム]せん妄と医薬品
 【症例24】続発性甲状腺機能低下症のある40歳代女性.子宮筋腫の術前検査で軽度貧血を認め,鉄剤投与後に全身倦怠感,浮腫,肝機能異常を指摘され紹介
  [薬剤師コラム]レボチロキシンと鉄剤の相互作用の報告の概要
 【症例25】右大腿骨顆部骨折にて入院となった80歳代女性.約4ヵ月前から下肢筋肉の脱力感がみられ,今回は運動時の転倒にて当院整形外科受診.来院時の採血でカリウム2.3mEq/Lと低下を認めた
  [薬剤師コラム]芍薬甘草湯による偽性アルドステロン症
 【症例26】高血圧,心筋梗塞,繰り返す尿管結石症の既往のある50歳代男性.3ヵ月前に急性化膿性閉塞性胆管炎あり,治療後に胆.摘出術が施行された.その後に十二指腸潰瘍にて再入院歴あり.内科的なフォロー目的に紹介
  [薬剤師コラム]アロプリノールの副作用
 【症例27】慢性心不全,狭心症などの既往を持つADL自立した85歳女性が,来院2日前より倦怠感,食思不振,大量水様便を認め来院.来院時ショックバイタルであった
  [薬剤師コラム]ピボキシル基を有する抗菌薬による低カルニチン血症
IV ポリファーマシー対策
 A.ポリファーマシーの有害性を啓蒙する
 B.ポリファーマシー脱却のための研究調査をする
 C.ポリファーマシー脱却のために薬剤師と連携する
 D.賢い「脱」Do処方医になる!
索引

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