書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

The Art of Travel and Global Health

トラベル&グローバルメディスン

渡航前から帰国後・インバウンドまで

トラベル&グローバルメディスン
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 近 利雄 (編)

THE KING CLINIC

その他の著者 三島伸介 編

南山堂

電子版ISBN 978-4-525-98253-9

電子版発売日 2017年11月13日

ページ数 306

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-525-23381-5

印刷版発行年月 2019年8月

DOI https://doi.org/10.15104/9784525233815

書籍・雑誌概要

開業医の外来にも先週までアフリカ出張に行っていた人が訪れる時代.本書では,ワクチンや感染症に留まらず,インバウンド・アウトバウンドそれぞれで渡航にはどのような形態があり,どんなリスクがあるのか,リスクを減らすために何ができるのかを解説.多岐にわたる不安や疑問を抱く渡航者に必要な医療を提供できるようになるための一冊.

目次

略語集
総 論
1.トラベルメディスンとは ―「どこへ行くか」から「何をするか」―
 A.渡航者は感染症媒介者になりうる
 B.渡航前のトラベルクリニック受診Pre-Travel Consultationの重要性(アウトバウンド)
 C.Mass gatheringとは,そして想定すべきこと
 D.ワクチン接種だけではトラベルクリニックとは呼べない
 E.帰国者・訪日外国人への対応
  Column1 友人・親戚訪問の渡航者 VFR
 F.グローバルな視点での診療
 G.トラベルメディスンにおけるスタッフの役割
 H.国際保健規則International Health Regulations(IHR)
 I.国際保健の実際と公衆衛生
  Column2 WHOと赤十字

2.渡航とリスク
 A.交通手段・通信手段の発達
 B.天災・感染症・異なる環境・テロ・紛争
 C.渡航者にとっての異文化理解
 D.移民・難民・国際協力における医療

3.変化する情勢
 A.WHOとトラベルメディスン
 B.途上国とその医療事情
 C.国際協力のサポート

各 論
4.海外渡航
 A.目的とリスク(VFR,仕事での渡航,一般旅行者,バックパッカー)
 B.安全の確保・情報収集
 C.渡航に伴う様々な事故
 D.習慣・宗教,戒律・法解釈や生活の違い
 E.衛生動物学
 F.環境医学
 G.人間の行動
 H.航空医学(時差,乗物酔い,航空性中耳炎など)
 I.客船旅行cruise ship travel
  Column3 小笠原諸島 ―離島医療と急患搬送―
 J.長期滞在者と精神神経疾患
 K.旅行保険・医療搬送・支援事業と緊急撤退
Column4 外務省医務官という仕事
 L.外務省医務官が遭遇する医療問題
 M.帰国後の発症

5.渡航医学で重要な感染症
 A.感染対策
 B.マラリア
 C.渡航医学で重要な感染症

6.検疫所
 A.国民を感染症から守る検疫所
 B.検疫官の水際での対応

7.ワクチン・予防内服薬
 A.ワクチンの適切な管理と接種
 B.ワクチンで防げる疾患vaccine preventable diseases(VPD)
 C.個人の防衛・社会の防衛
 D.開発が望まれるワクチン
 E.予防内服

8.途上国・新興国と医療
 A.途上国・新興国への渡航と医療的課題
 B.国際保健協力の潮流と取り組み
 C.Neglected tropical diseaseとneglected zoonotic disease
 D.感染症と文化・習慣・先進国によるネグレクト
 E.激変する途上国の医療事情

9.災害医療
 A.感染症のアウトブレイク
 B.各自然災害と発生しやすい感染症
 C.海外緊急医療支援
 D.生物テロ

10.情勢不安定・紛争地域への渡航
 A.セキュリティ・クリアランス
 B.軍事医療・紛争地域でのストレス
 C.難民や国内避難民の多い紛争地
 D.トラウマに対するメンタルケアとスクリーニング

11.日本への移住者に対する保健医療課題
 A.日本に定住化する外国人の増加
 B.外国人に対する保健医療の特徴
 C.様々な移住者に対する医療への配慮

12.医学的配慮を要する渡航者
 A.慢性疾患・外傷・手術歴のある渡航者
 B.アレルギー患者
 C.小 児
 D.女 性
 E.高齢者
 F.帯同家族への配慮と注意点
 G.免疫不全者
 H.宗教行事などにおける健康リスク
  Column5 慢性疾患などをもっている渡航者の処方薬持参について

13.訪日者・帰国者(インバウンド)
 A.外国人診療
 B.医療通訳の意義と限界
 C.帰国児童生徒への対応
  Column6 帰国児童生徒の別の側面
 D.帰国駐在員(帰国時健診)

14.渡航前健診・海外赴任前健診
 A.健診にあたっての確認事項
 B.関連法規の解説

巻末資料
 ①渡航医学関連サイト
 ②渡航関連感染症
 ③インバウンドで考慮すべき主な感染症とその潜伏期間
 ④深部静脈血栓(DVT)・静脈血栓塞栓症(VTE)のリスク軽減策
 ⑤ヒマラヤ山脈の聖地巡礼の例一覧
 ⑥海洋生物による外傷と創部感染
 ⑦感染性胃腸炎の病原体と潜伏期間
 ⑧主な魚介類食中毒
 ⑨急性高山病のリスク分類
 ⑩高地への渡航で必要な条件と禁忌となる心循環器系異常
 ⑪循環器疾患と航空機搭乗の是非
 ⑫問題となる外傷・術後の航空機搭乗
 ⑬各国の処方薬・市販薬持参の際の制限・処方せん・処方証明書・診断書の要否や持ち込み制限の例
 ⑭処方証明書の書式例
 ⑮世界の花粉症と大まかなシーズンの例
 ⑯人工妊娠中絶を巡る各国の考え方
 ⑰妊婦のトキソプラズマ抗体陽性率のおおよその比較

索 引