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精神科医はそのときどう考えるか

ケースからひもとく診療のプロセス

精神科医はそのときどう考えるか
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筆頭著者 兼本 浩祐 (著)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63612-4

電子版発売日 2018年7月2日

ページ数 182

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-03612-2

印刷版発行年月 2018年6月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260636124

書籍・雑誌概要

豊富な症例提示を通して精神科医が身につけるべき思考プロセスや臨床上の着眼点について解説し、その中に精神医療・精神医学に関する著者のフィロソフィーを盛り込んだ1冊。精神科全般に精通する臨床家として有名な著者の長年の臨床経験を凝縮した、ライフワーク的な著作と内容は、精神医学の初学者からベテランまで、どのレベルの読者が読んでも得るところがあるであろう。

目次

第1章 心と脳の境界線を引く
 1つの初診例からまず考えてみる
 脳との距離感から心の問題を3つの階層に分ける
 鑑別診断と類型診断
 心因性の疾患は「診断」が可能か

第2章 「主訴」を探る,「主訴」を決める
 治療者とユーザーの「主訴」がずれる場合
 本当の主訴がまずは否認される場合
 精神科という奇妙なお店
 共同作業の中で「主訴」を形にする

第3章 枠組みをつくる,距離をとる
 どのくらい来てもらい,どのくらい話してもらうか
 どんな時にそれ以上の通院を断るか
 受け入れに精神科特有の覚悟が必要となる場合―身体合併症
 受け入れに精神科特有の覚悟が必要となる場合―暴力

第4章 人権を制限する
 精神科医にとって心理的負担になる強制治療とそうでない強制治療
 精神科医が強制治療に前のめりになる事例
 電気けいれん療法
 精神科医が強制治療に二の足を踏む事例

第5章 心を覆う・覆いをとる,浅く診察する・深く診察する
 心を覆う手だすけをする
 覆いがとれることが避けられなかった事例
 事例化のタイミングと臨床心理士さんとの連携
 寄り添うということと路傍の石のような精神科医の立ち位置

第6章 精神科医の寝技と立ち技
 寝技と立ち技
 一歩進んだ立ち技
 寝技のルール
 心理カウンセリングと認知行動療法

付録 小精神薬理学
 1 神経細胞の成り立ちとシナプス
 2 神経細胞の電気的興奮の仕組み
 3 イオンチャンネルと抗てんかん薬
 4 神経伝達物質
 5 ドーパミン神経系と抗幻覚妄想薬
  5-1 定型薬
  5-2 部分アゴニスト
  5-3 非定型抗精神病薬
 6 抗うつ薬
  6-1 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
  6-2 選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
  6-3 ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)
  6-4 三環系抗うつ薬(TCA)
 7 抗不安薬
  7-1 ベンゾジアゼピン系薬剤
  7-2 SSRI

索引

COLUMN
 1 摂食障害
 2 意識障害を記載する精神科用語
 3 解離性障害
 4 4大認知症
 5 一級症状
 6 内因性精神疾患と遺伝子
 7 妄想知覚
 8 評価尺度
 9 双極II型障害
 10 精神保健福祉法
 11 DSM
 12 自閉症スペクトラム障害
 13 エビデンス
 14 操作的診断
 15 認知行動療法