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骨盤・脊柱の正中化を用いた非特異的腰痛の治療戦略

骨盤・脊柱の正中化を用いた非特異的腰痛の治療戦略
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筆頭著者 荒木 秀明 (著)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-63552-3

電子版発売日 2018年6月11日

ページ数 144

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-03552-1

印刷版発行年月 2018年5月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260635523

書籍・雑誌概要

骨盤と脊柱は、不良姿勢や反復荷重によって、容易に機能的非対称となり、蓄積されると非特異的腰痛を引き起こす。しかし、非対称には生来的なものもあり、そのタイプや原因を正確に見極めることが重要となる。本書は、膨大な論文を読み解き、整理し、豊富な臨床経験をもとに構築した最新の治療戦略を示す。鑑別方法、症状に応じた手技の選択など、確かな治療手技を身につけることができる。原因不明の腰痛を減らすための1冊。

目次

第1章 骨盤と脊柱は,そもそも構造的に非対称なのか?
 I 構造的非対称と機能的非対称は何が違うのか?
  1)構造的非対称とは?
  2)機能的非対称とは?
 II 骨盤の構造的非対称を検証する
  1)屍体標本による検討
  2)生体CT画像での検討
  3)Discussion
 III 脊柱の構造的非対称を検証する
  1)小児期
  2)成人期
  3)右胸心と脊柱非対称との関係

第2章 機能的非対称の原因とその影響
 I なぜ,機能的非対称が生じるのか?
  A 解剖学的下肢長差によって機能的非対称が生じるのか?
  B 座位姿勢によって機能的非対称が生じるのか?
  C 活動性によって機能的非対称が生じるのか?
  D 咬合不全によって機能的非対称が生じるのか?
  E 月経困難症によって機能的非対称が生じるのか?
 II 機能的非対称はどんな影響を及ぼすのか?
  A 腰痛群と健常群における運動パターンの違い
  B 立位と座位における運動パターンの違い
  C 非対称が腰痛を引き起こすのか? 腰痛が非対称を引き起こすのか?
 III 機能的非対称の評価

第3章 なぜ,正中化するのか?
 I 骨盤の正中化
  A なぜ,骨盤を正中化するのか?
  B 骨盤の正中化による臨床効果
 II 脊柱の正中化
  A なぜ,脊柱を正中化するのか?
  B 脊柱の正中化による臨床効果
 III 自動運動テストと正中化

第4章 機能的非対称をどうやって見分けるのか? 手技をどう使い分けるのか?
 I 自動運動テスト
  A 鑑別のポイント
  B 鑑別の実際
 II 圧痛テスト
  A 鑑別のポイント
  B 鑑別の実際
 III 機能的非対称の分類
  A 左骨盤変位
  B 右骨盤変位
 IV 正中化手技は,自動運動と主訴に応じて選択する

第5章 症状に応じた骨盤・脊柱の正中化手技
 I 仙骨前傾を伴う寛骨後方回旋
  A 局所所見
  B 正中化手技
 II 仙骨後傾を伴う寛骨後方回旋
  A 局所所見
  B 正中化手技
 III 寛骨前方回旋
  A 局所所見
  B 正中化手技
 IV 寛骨上方変位(アップスリップ)
  A 局所所見
  B 正中化手技
 V 脊柱非対称
  A 局所所見
  B 非特異的モビライゼーションを用いた正中化手技
 VI 体幹側屈
  A 局所所見
  B 正中化手技

第6章 ケーススタディ
 症例1 急性腰痛症
 症例2 産後骨盤痛
 症例3 膝関節由来の腰痛(knee spine syndrome)
 症例4 頸椎捻挫後の右腰背部痛および頸部痛
 症例5 腰椎椎間板ヘルニアによる腰下肢痛
 症例6 立方骨症候群による腰背部痛および頸部痛

第7章 下肢長差に関するシステマティックレビュー
 I 解剖学的下肢長差の平均値は?
  1)左右差
  2)性差
  3)疼痛との関連性
  4)測定方法の相違
 II 解剖学的下肢長差が及ぼす影響は何か?
  1)骨盤と脊柱のアライメントへの影響
  2)脊柱・骨盤帯周囲筋群の過緊張
  3)代償作用と腰痛の相関性
 III 臨床的に重要な解剖学的下肢長差と環境因子は?
  1)症状と相関性のある解剖学的下肢長差とは?
  2)解剖学的下肢長差と関連因子
 IV 解剖学的下肢長差と機能的下肢長差との関連は?
  1)解剖学的下肢長差が生理学的機能に影響するのか?
  2)解剖学的下肢長差と歩行分析
  3)機能的下肢長差とアライメント非対称

索引