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DOHaD 先制医療への展開

DOHaD 先制医療への展開
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筆頭著者 日本DOHaD学会 (編)

金原出版

電子版ISBN 978-4-307-87079-5

電子版発売日 2023年5月17日

ページ数 316

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-307-17079-6

印刷版発行年月 2023年4月

DOI https://doi.org/10.18888/9784307870795

書籍・雑誌概要

栄養、ストレス、腸内細菌……。胎生期・乳幼児期の環境要因が非感染性疾患(NCDs)の発症に大きな影響を与えるという概念DOHaD(ドーハッド)、その研究最前線の知見が集結した。
産科医、小児科医、内科医などの臨床医、動物・細胞モデルを扱う実験研究者、疫学、教育学、経済学、畜産学などの研究者、助産師、栄養士、公衆衛生・保健行政従事者をはじめ多くの読者にとって有益かつ興味深い1冊となった。

目次

1章 DOHaDの概念
1.DOHaD説と日本の現況
コラム
●小児医療とDOHaD
●周産期医療から周産期包括ケア(P3 care)への展開が,DOHaD予防につながる

2章 DOHaDを基盤とするライフコースの取り組み
1.先制医療とライフコース・ヘルスケア
2.出生コホート研究の最近の動向
3.生涯健康データベース構築化構想

3章 DOHaDのメカニズム
A.DOHaDとエピジェネティクス
1.エピジェネティクスとは
2.DOHaDの生物学的基盤としてのエピジェネティクス
B.DOHaDとジェノミクス
1.ゲノムワイド関連(相関)解析(GWAS)
C.DOHaDと腸内細菌叢
1.新生児期・乳児期腸内細菌叢と免疫機構
2.腸内細菌叢(マイクロバイオーム)を介した母子連間
3.プロバイオティクスと乳幼児の栄養

4章 DOHaDの視点からみた疾患発症機序と先制医療
1.高血圧
2.腎疾患
3.糖尿病
4.肥満・脂質異常
5.アレルギー疾患
6.神経発達症群(発達障害)

5章 DOHaDを基盤とする保健・医療
A.プレコンセプションケア
1.思春期の健康
2.助産師の視点から
3.産科医の視点から
4.母性内科医の視点から
B.妊娠中の栄養
1.「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」について
2.わが国における妊婦の栄養管理の歴史:2021年新たな妊婦の体重増加指導の目安策定までの変遷
3.妊娠中の栄養と胎児発育
C.胎児発育の評価
D.DOHaDと妊娠合併症
1.妊娠高血圧症候群,特に妊娠高血圧腎症が児に与える長期予後─ DOHaD の観点から─
2.妊娠糖尿病
E.歯周病とDOHaD
F.DOHaDと発育
1.新生児・乳幼児の栄養
2.低出生体重児

6章 DOHaDを基盤とする疫学研究
1.出生統計と疫学
2.エコチル調査
3.東北メディカル・メガバンク計画三世代コホート調査
4.ライフコースアプローチに基づく妊娠中における喫煙のリスク評価:前向き出生コホート「北海道スタディ」
5.こども調査(C-MACH)
コラム
●エコチル調査福島ユニットセンター
●エコチル調査宮城ユニットセンター(MUC)


7章 DOHaDを基盤とする動物・細胞モデル
1.肥満・メタボリックシンドローム
2.Developmental Origins of Metaflammation:DOHaD 学説と進化生物学の新たな接点
3.POHaD研究における父加齢と精子のエピジェネティック変異
4.胎生期低栄養と行動異常
5.胎生期の過栄養と栄養シグナル
6.胎生期低栄養と身長
7.環境化学物質とDOHaD
8.ステロイド投与の影響
9.DOHaD の畜産への応用:DOHaD を応用して国土保全型牛肉生産システムを構築

8章 国内のDOHaD 研究の状況
1.日本DOHaD学会と国内の状況
2.多職種連携および若手研究者参画の必要性:若手研究者からのメッセージ
コラム
●若手の会/ASTROと4コマ漫画プロジェクト

9章 海外のDOHaD研究の状況
1.国際DOHaD学会と世界の状況

索引